多摩川土手から基準超えるダイオキシン/川崎
社会 2007/03/17 国土交通省京浜河川事務所は十六日、川崎市幸区戸手四丁目の多摩川高規格堤防予定地地下の焼却灰層から、環境基準の七・二倍のダイオキシン類などが見つかったと発表した。さらに詳しく調査した上で、焼却灰を搬出するという。
同事務所によると、検出されたのは、土壌一グラムあたり七・二ナノグラムTEQ(毒性等量、ナノは十億分の一)のダイオキシン類(環境基準一ナノグラムTEQ)と一リットルあたり〇・三二ミリグラムの鉛(同〇・〇一ミリグラム)。
地下一メートルのところに、厚さ約十センチの焼却灰層が見つかったことから、周辺五カ所の土壌を混合して調査した。いずれも産業廃棄物として、戦後の混乱期などに投棄された可能性があるとみられるという。