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1000レスを越えましたので、
新しくスレを立てました。
[一部本文を削除しました。2017.2.23 管理担当]
[スレ作成日時]2016-10-25 09:52:52
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https://ironna.jp/article/6365?p=3
ジャパニーズ・パラドックス
昭和30~40年代、わが国の男性の喫煙率は80%を越え、室内はたばこの煙が充満していました(女性は職場や家庭でたばこの煙にさらされ、受動喫煙の暴露量は今日の比ではなかったでしょう)。
それでもその間に寿命はドンドン延びて昭和45年にはスウェーデンを抜き、主要先進国では最長寿国になりました。疫学研究から「喫煙者は寿命が十年短い」とされますが、では「世界一たばこ好きと言われた民族が、なぜ世界一長寿になったのか」について納得できる説明はありませんでした(〝ジャパニーズ・パラドックス〟と呼ばれます)。
説明できないのは当然です。科学的な思考・手法を取り入れた近代医学(生物医学)は、言語・数値をもって記述できるもの(第一性質)のみを対象とし、喫煙行動のような人間の「脳(こころ)」に関わって主観的、知覚的な行為(第二性質)を没却したために、「脳が異常に発達した」「社会的動物として〝人の間〟で生きる」人間の健康における〈喫煙〉の意義・効用が見えなかったのです。その結果、喫煙者を「ニコチン依存」ときめつけ、たばこの煙は器官・臓器に害を与えるのみ→百害あって一利なし、喫煙者は短命、というドグマに陥ったのです。
しかし、前述のように、近年の社会疫学は人間の健康における心理・社会的要因の重要性を明らかにしつつあります。生物医学パラダイムにとらわれない免疫学者などは、かねて「適度な喫煙は免疫力を高める」と喫煙の効用を認めていますが、「世界一たばこ好きの民族が、なぜ世界一長寿になったのか」、社会関係的、薬理的、身体感覚的に多面的な効用を持つ〈喫煙〉の意義が、社会疫学という新しいアプローチの中で、あらためて評価される日が来るのではないかと期待しています。