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難しい問題ですね。
前述させていただきましたが、1ミリシーベルトの被曝で5%が癌死するというICRP勧告60の比例係数は、被害予測に使えるものではありません。
ですので、低線量被曝においては、どの程度の被曝でどのくらいのリスクになるのかが読めないというのが専門家の間でも囁かれています。
ようやく有識者会議が始まった程度ですから。
また、飛散した放射線各種の実態によっても、内部被曝のリスクは大きく変わるのですが、それもまだ正確には判明されていません。
ですので、わからないリスクをどう捉えるのかという判断が必要となります。
そこでとるべき選択肢は3つだと考えています。
①後からリスクがわかっても遅いから、今はリスクを最大限に評価してそれに基づいて行動する。後でリスクが小さいと判明された場合には、何もなくて良かったと考える。
②リスクがわかるまでは重要な判断をせずに先送りして、今の状況下でもできるだけ被曝をしないように気を付けて生活する。
③後からリスクが小さかったと判明するのであれば、今は取り越し苦労となる可能性があるので下手に神経を使わずにリスクを小さく評価して普通に過ごす。後からリスクが大きかったと判明するのであれば、その時に考えればよく、それまでに許容したリスクは致し方ないものと考える。
それぞれ、リスクが大きいと判明した場合とリスクが小さいと判明された場合とで、果実は異なります。
リスクが大きいと判明された場合には、①>②>③の順で果実が大きくなり、リスクが小さいと判明された場合には③>②>①の順で果実が大きくなります。
これは、リスクテイカーなのか、リスク回避型なのかという性格に起因するものでしょうから、一概にどの様な考え方が正しいとも言えないと思います。
①も③もリスクが判明する前に判断をしているわけですから、ルーレットでいうと赤か黒にベットしていることになりますよね。
私なんかは、ベットできる状態に無いので迷わず②の選択肢をとりますが、リスクが大きいと判明したときには①ほどリスク回避はできていませんし、リスクが小さいと判明された時には③と比べると無駄を省けなかったことになります。
これは、やはり個人の判断だと思います。