ここの敷地は、南側の道路と元々の傾斜地の北側の境界まで高低差が12〜3mはあるので、始めにH形鋼材を打ち込んで横矢板で山留めをして、敷地を水平まで掘削して、更に地下まで掘り下げるために同じ境界にシートパイルを打ち込んでいます。
ホームページにはまだ詳しい計画は載っていないけど、緩やかな南下がりの傾斜地だから、階段状で斜面に沿った集合住宅が出来ると期待していましたが、敷地を思いっきり平らにして、普通の箱型の低層のマンションになるのでしょうか。だから北側の敷地境界は切り立った擁壁(又は石積?)でそこに面する部屋からの眺望は絶望的かも知れません。
地下部分の掘削で出来るのは、設備関係の用途や車庫だけに限定して欲しいものです。近くを流れる神田川はすっかり改修が終わって、下流の中野新橋のような大雨出水は心配ないにしても、(法規上許されるとしても)地下の居住空間は避けて欲しいと思います。万一の時のリスクは初めから回避して置くのが賢明でしょう。
>>14
鉄塔の軒ですが写真を撮ってきました。敷地の西側に接する坂道から敷地をまたいで東側を見た方向の写真です。鉄塔の高さは30m以上あると思います。20年程昔に高さを1.5倍以上大きくして電線も増やした記憶があります。普通の建物の10階位に相当する高さですから、「灯台もと暗し」の逆で電線は遠くのしか部屋からは見えないでしょう。ただ鉄塔が住戸の位置によっては目の前に来るかも知れません。三菱地所としては、そこがプランで上手に視線を別に誘導する腕の見せ所でしょう。
鉄塔の直ぐ向こう側の一帯は、40年ほど昔に東急不動産が分譲した高級住宅街です。敷地が最低でも50坪、広いのは100坪を超える広さで、ほとんどが注文住宅で建築家が設計したような凝った意匠です。テレビにも出ていましたが、40坪はあるようなヴォールト天井のワンルームの賃貸なんて作り方をしたお家もあります(もとは自分で使っていたらしい)。
日機装のオーナー音邸の前には弁護士親子が木材をふんだんに使ったハイグレードな邸宅が隣り合ってあったり、多分メジャーバンクの元頭取とか、建築雑誌を飾るようなお宅が並んでいます。毎日横を通って建築現場を見てため息をついていました。我が家も結構広いのですが、ここを目にすると霞んでしまいます。
この近くの住民は高圧送電線やその鉄塔が余りに高いので全然その存在を気にしていないのです。ロッキード事件で注目を浴びた商社の役員の自宅も目の前が巨大な送電線です。