不況から世界的金融危機へ・・優良企業さえ大赤字を抱え、雇用不安が高まるなど、日本全体を経済危機が直撃している。その影響は市井レベルでもすぐそばに見てとれる。 兵庫県宝塚市。人口約22万人。歌劇や行楽地として知名度が高く、神戸や大阪のベットタウンとなっているが、地域行政は他の町とたいして変わりはない。 宝塚では駅前再開発が大きな危機を迎えている。阪急・宝塚南口の「サンビオラ」の3セクは、7年前に22億円の負債を抱えて破綻。ようやくタワーマンションに生まれ変わる合意が出来たものの、「リーマンショック」で建設直前に銀行の融資にストップがかかった。 隣の駅・逆瀬川駅前の「アピア1」。国から補助金6億円を受け、18億円かけてリニューアル工事をしたものの、不況の中テナントが埋まらず、負債は膨らむばかり。返済期限が迫っている。こちらも3セクで、税金投入の是非について議論が起こる中、市長が贈収賄事件で逮捕される。その後、宝塚市はあっけなく3セクを見放し、アピア1の管理会社は破綻した。相も変らぬハコモノ行政・3セク破綻に市民はしらけている