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比較スレですが、あれだけ見ても武蔵野市と小金井市にどれほどの差があるか分からないと思います。
地方債現在高を見ると武蔵野市と小金井市は大差ないように見えます。
ところが武蔵野市には地方債以上を上回る基金(現金での貯金)があり、小金井市には少ししかありません。
公園や公共施設の整備をコツコツとしてきた武蔵野市には小金井市の5倍に迫る2300億円の資産があります。
人口一人当たりの地方税収入が武蔵野市は小金井市の1.5倍あるので、この差はもっと広がります。
図書館は武蔵野市3館(蔵書72万冊)、小金井市1館(蔵書44万冊)となっています。
蔵書だけ見ると1館で44万冊もある図書館が一つあれば期待してしまいますが、武蔵野市の中央図書館とは比較にならず、吉祥寺や武蔵境以下の快適性です。
武蔵野市は公民館がゼロとなっていますが、体育館、調理室、学習室、茶室があるようなコミセンがそれぞれの町に最低一つはあります。
医療費、保育料、私立幼稚園・小学校の学費は小金井市では年収600万円程度で所得制限に引っ掛かりますが、武蔵野市には所得制限がありません。
数字以上に差があるのは情報提供の力の入れ方です。
小金井市はゴミ焼却場建て替え問題が早くから分かっていた事なのに、積極的に情報提供をしてこなかったために、直前まで選挙の争点になりませんでした。
小金井市に引っ越して、初めてゴミ回収が危機的状況に陥っている事に気付いた人も大勢いると思います。
小金井市が利用していた二枚橋焼却場は50年以上稼働し続けて寿命が尽きました。
武蔵野市の焼却場は建設から30年も経っていませんが、早くから市報やホームページで情報を公開して建て替えのための議論を続けてきました。
5年後の完成に向けて、今年の夏には入札が行われます。
今月の武蔵野市の市報で今後20年間に見込まれる予算の概要が紹介されています。
吉祥寺、武蔵境、三鷹駅北口の整備に110億円も注ぎ込むそうです。
それ以上に予算がかかるものがあるという耳の痛い話があります。
老朽化した下水道の更新工事に410億円、市立小中学校、保育園の建て替え維持修繕費に750億円もかかるというものです。
新焼却場建設に80億円、道路整備にも250億円かかります。
駅前開発の必要性ばかり宣伝している小金井市では、これらの費用にもっと巨額の費用が必要である事がしっかり広報されていません。
ゴミ焼却場建て替えと同じような問題が起きるかもしれません。
耐震化が進まない下水道、老朽化が進む学校、道路整備の遅れ。
ゴミ焼却場の費用の捻出に四苦八苦している小金井市の財政なのに、市民は今後の財政需要の見込みを知らされません。
そんな金があるなら貯めて今後に備えるべきなのに、身の丈に合わずに巨額を投じて行われている駅前開発を喜ぶ姿が末期的症状です。
問題が起きてから大騒ぎするのが定番になってしまっているのが残念です。