単に「部屋」と書くと、2通りの意味に解釈できます。
① 家の中の部屋
② 外玄関から内側の全て(つまり「家」全体のこと)
② の意味での「部屋」は、ホテルや賃貸マンションの場合に使われます。分譲マンションでは、② のことは「物件」とか「家」とか表現することのほうが多く、「部屋」と表現することはあまり多くはないかもしれませんが、ホテル等で使われている流れで、使われてもおかしくはありません。
したがって、「部屋」は ① と ② のどちらの意味にもなり得ます。どちらを指しているかは、文脈によることになります。区別する必要がある時は、明示的に書かないと読み手・聞き手には正確に伝わらないです。
「部屋」がそういうわけなので、「部屋の前の廊下」の「廊下」も、以下
① の前の廊下
② の前の廊下
のどちらなのか、はっきりとは読み手・聞き手には区別できません。
さらには、「部屋の前の廊下に自転車を置いているだけで、他のものは廊下には一切置いていません。」という文言には「廊下」という言葉が 2回登場しますが、前者の「廊下」と後者の「廊下」は別物を指していると思われます。ご自身で「廊下」という言葉を混同して使っているのですから、「部屋」についても混同して使っているとも読めます。
したがいまして、自転車を置いているのはどちらの「廊下」なのか、私にはいまだにはっきりしていません。