大宮と新都心の今後の開発について６

「上野東京ライン」開業１０年、ラッシュ時の混雑解消「通勤が楽になった」…沿線の地価上昇も : 読売新聞オンライン
2025/03/15 12:23

ＪＲ上野―東京駅間をつなぐ「上野東京ライン」が１４日で開業から１０年を迎えた。上野駅が終点だった宇都宮線と高崎線が東海道線につながり、埼玉県内から東京や品川、神奈川方面への交通の便が向上した。通勤、通学だけではなく、県内経済にも大きな利益をもたらしている。

１０分短縮
「ぎゅうぎゅう詰めという感じがなくなり、通勤が本当に楽になった」。浦和駅から新橋駅まで利用しているという男性会社員（４４）は開業効果を実感している一人だ。以前は上野駅で山手線などに乗り換える際、混雑のため数本見送ることもあったという。今は車内でほかの乗客と肩が触れ合うことはほとんどないという。

開業によって、上野駅での乗り換えが不要となり、大宮―東京駅間は４５分から３６分に、品川駅までは５６分から４６分と、それぞれ約１０分短縮された。

上野―東京駅間の山手、京浜東北両線の混雑解消にもつながった。開業前の朝のラッシュ時は混雑率が２００％超で「体が触れあい、相当圧迫感がある」とされていた。開業後１年で、「折りたたむなど無理をすれば新聞を読める」とされる混雑率１８０％を下回ったという。

地価上昇率は高い傾向続く
開業は、沿線の地価上昇の一因ともなっている。

関東信越国税局が発表する路線価（１月１日現在）で、浦和駅西口駅前ロータリー（さいたま市浦和区）をみると、開業前（２０１５年）の１２７万円（１平方メートル）から、２４年には約１・８倍の２３１万円まで上昇した。全県的に地価が上昇傾向にある中でも、浦和などのＪＲ沿線では上昇率が高い傾向が続いている。

不動産鑑定士の三田和巳さんは「通勤などの利便性が向上し、価値が上がっている」と分析する。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20250314-OYT1T50229/

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