武蔵小杉地区の今後について・・・【92】

事務所に戻って昼寝でもしようかと思ったら、
またまた電話の嵐。もちろん武蔵小杉の話。
ああいうことが、なんでここまで大ごとになっているの？
そんなにムサコマダムの狼狽ぶりが面白いのですか？

私はタワーマンション自体についてはかなり懐疑的な
見方をしています。そういった著作も手がけました。
しかし、気の毒なことになったあのタワマンの住人には
深く同情いたします。ただし、気に入らないこともあります。

それは管理組合がやたらとメディアを警戒、排除すること。
その辺を歩いていると、怒鳴られるそうです。
そこまでしないといけませんか。公道でしょ。
そういう、ちょっと勘違いしている管理組合の人には
かなり違和感を覚えますね。あかんやろ。

もう、ネット上ではマンション名もバレています。
2物件あるのですが、47階建てである三井不動産他分譲の
方の管理組合が、かなり強硬にメディアを排除しています。
このマンション、オフィシャルページがあります。
「防災・防犯」のコーナーを見ましたが、ちょっと虚しい。

数ある小杉エリアのタワマンの中で、なぜこの棟だけが
地下への浸水を許してしまったのか？　謎です。
駐車場のシャッターを締めなかったか、不用意に開けたか。
まあ、そのうちハッキリとわかるはずです。

事情がほぼ世間に伝わってしまうことを
頑なに隠し通そうという姿勢はいただけませんね。
あとでまずいことが分かってしまったら、
最初から分かっている以上にまずくなってしまいます。

また、管理組合のイメージもよくないと思います。
メディアに嫌われると、そういう時に容赦されません。
だから、広報という機能が大切なのですよ。
危機管理という視点が、やや欠けているかもしれませんね。
そこをまずると、守りたい資産価値が守れなくなります。

そうでなくても世の中、タワマンに対しては、
冷たい風が吹き始めています。
今回の武蔵小杉の件は、この風を強めるかもしれません。
特に、メディア関係者がタワマンに対して一気に懐疑的に
なっているのを、ここ数日は如実に感じましたね。
あのタワマンの管理組合の対応が果たした役割は
それなりに大きかったと思いますよ。

さて、水浸しになったJR横須賀線のエレベーターは
来年の半ばまで動かない、と教えてくれた人がいます。
エレベーターの輸送力は知れていますから、
そう大きな影響はないと思います。
ただし、車いすの方にとっては大きな打撃ですね。

JR横須賀線の「武蔵小杉」駅が浸水したことは
誰の責任でもありません。自然災害です。
しかし、あの駅が常態的にキャパオーバーに
なっているのは、周辺にタワマンを作り過ぎたから。
そこはある意味人為的でしょうね。

この原稿を書いている間に、また武蔵小杉関連の
仕事依頼が舞い込みました。やや食傷気味。
やりますけどね。私も貧乏暇なしだから。
しかし、家が流されたり泥だらけになった人がいるのに、
一時的にウンコができなくなったマンションを
いつまでも大げさに取り上げるべきではないと思います。