なんでも雑談「創作しましょ、百歳物語 【完結】」についてご紹介しています。
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  4. 創作しましょ、百歳物語 【完結】

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さる [更新日時] 2007-01-10 12:27:00

レス番号を年齢に見立てて架空の人物の生涯を語りましょう。
では0番は私から。

0歳。
母親似の健康な女児誕生。
願いを込めて「幸(さち)」と命名。
さてこれから彼女にはどんな人生が待っているのだろうか・・・。

[スレ作成日時]2006-12-08 01:26:00

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創作しましょ、百歳物語 【完結】

  1. 85 匿名さん

    85歳
    お茶をすすりながら出会い系サイトをやっている日々。

  2. 86 スレ主ちゃん

    86歳

    サチはタワマン最上階の自室でゆったりと寛いでいた。
    突然、リビングのTVカメラ付きインターフォンのチャイムが鳴った。
    誰かしら?妹かな?
    サチが恐る恐る出てみると、TVモニターには、ヨレヨレのコートを着たモジャモジャ頭の男が小男写っていた。
    彼は、警察手帳をモニターにかざすと低いしわがれた声で言った。
    「警視庁殺人課の多摩子警部です。ちょっと、お話を伺いたいのですが・・・」
    サチは言い知れぬ不安に襲われたが、平成を装い彼をリビングに迎え入れた。
    「なにか、あたしの御用ざますか?」
    「いえいえ、マダム。実は、あたしは、33年前におきたズレ主ちゃん殺人の担当刑事でして。。。」
    多摩子警部はゆっくりと、新聞を読む振りをして、ソファで寛ぐサチを見上げた。
    「あの事件はとっくに事項のはずでは・・・あっ!」
    サチの手から新聞がパーシモンの幅広フローリングの上に滑り落ちた。
    「そうなんですよ。ご理解いただけましたか。」
    多摩子警部はソファから静かに立ち上がると続けた。
    「時効は、海外にいる間は時間経過が停止するんですよ。あの事件から33年、しかし、あなたは、アフリカに出国してから、18年間を海外で過ごしましたね。だから、今夜の0時がちょうど時効の時間。つまり、まだ事件は終わっていないのですよ。」
    静寂が二人を包んだ。
    多摩子警部はゆっくりとバルコニーに出ると、サチに背中を見せたまま、続けた。
    「いえね、あたしも、別にいまさらあなたを逮捕しようなんて気は無いんですよ。実は・・・」
    彼は、一冊の分厚いファイルを取り出しサチに渡した。
    表紙には”オペレーション SATI”と書かれていた。
    そこには、中国のスーパーコンピューター「アルキメンデス」が、はじき出した、唯一の人類救助作戦が書かれていた
    「これは、あなただけにしか出来ない。いや、あなただけが出きる人類救助作戦なんです。」
    多摩子警部はそう言い、サチに懇願するような視線を送った。
    「どうか、人類を救っていただきたい」
    サチは、少し考えたのちキッパリと答えた
    「いいでしょう。でもこれは、警察に捕まるのが厭だから引き受けるのではありません。この残った命を、人類のために捧げるのが、私の運命だったのです。」

  3. 87 スレ主ちゃん(詩人バージョン)

    87歳

    世界は終わりを告げようとしていた。
    なんの変哲もない、静かなある日に、どこかで誰かが言った。
    「なぜ、世界が終わるんだ?」
    どこかで違う誰かが言った。
    「始まりの日があるから、終わりの日があるのさ」
    そうして、世界は最後の日を迎えようとしていた。

    子供たちは笑わない。
    誰かがどこかで泣いている。
    眠らない夜。
    けたたましい笑い声が響く。
    喧騒の中で誰かが転ぶ。
    信号が変る。
    しかし、車は止まらない。
    恐怖の悲鳴。
    暗がりの中で、人がうごめく。
    道端で眠っているおとこ。
    誰かが誰かを刺す。そして、誰かが死ぬ。
    誰も気づかない。
    目的もなく、ただひたすら歩きつづける人の群れ。
    歩きつかれたように道端にうずくまるおんな。

    電灯に集まる虫たちのように、明かりに吸い寄せられる子供たち。
    感情に左右される、子供のような大人たち。

    大人になりたくない。
    子供たちが言う。
    子供がわからない。
    大人たちが思う。

    なんのために学ぶのか。なんのために考えるのか。
    なんのために働くのか。なんのために営むのか。

    なにを悲しむのか。なにを哀れむのか。
    なにを楽しむのか。なにを喜ぶのか。

    なにがそうさせるのか。なぜそうしたのか。
    だれもしらない…。

    ひとりの詩人がつぶやいた。
    ダレモシラナイ…。

    世界は静かに終りにむかっていた…。
    「おはよう」
    「おはよう」
    「よく眠れた?」
    「うん、気持ちのいい朝だね」
    「そうだね。なんだかうきうきしちゃうよ」
    「ほら、小鳥がないているよ」
    「あたたかくなってきたからね」
    「今日は洗濯ものがよく乾きそうだね」
    「にわとりの卵、とってきて」
    「ついでに真っ赤ないちごも摘んでくるよ」
    「今日は何して遊ぶの?」
    「久しぶりに、山に入ってみようか」
    「パパも一緒に行ってもいいかな?」
    「あなた、はやく卵を取ってきて。パンが焼けちゃうわ」
    温かいスープの香り。
    子供たちは楽しそうに食卓を囲む。
    母親は食器をならべながら、ミルクをそそぐ。
    父親が外に出るために、ドアを開けた。
    太陽の日差しと、緑の草むらを駆け抜ける風の香り。
    一瞬、家族がまぶしそうに目を細めて外を見る。
    「まるで、始まりの朝みたいだ…」

    サチは、ゆっくりと空を見上げた。
    澄み切った青空の中、白い雲だけがゆっくり流れていた。

  4. 88 匿名さん

    幸にまったく関係ない話になってるじゃん

  5. 89 ちゃぶだい

    89歳(29歳)
    幸とマダムサイボーグは、成田空港に到着した。
    幸は訓練のため、若返っていた。
    今までnasaで訓練をしていたのだ。つかの間の休日、与えられたのは1週間。

    幸はマンションへ急ぐと、金庫を開け、権利書番号を認識し、弁護士の下へ
    と向かった。
    「遺言を作りたいのですが。
    内容は、私の死後、全ての財産を難民の救済のために使ってください。」
    公証人役場へ行ったりして3日が費やされてしまった。
    田舎のお墓参りもしなくっちゃ・・・
    「じいじ、今日はお別れに来たよ。今度来る時は、私死んでいるかもしれない。」
    町の中を散歩したが、当時の面影はどこにもなかった。
    妹のところへ顔を出し、そして1週間が過ぎていった。

    マダムサイボーグはその頃、マンションの売買契約を交わしていた。
    私はどこへ行っても目立ちすぎる。
    この事件が終わったら、茶武台長官の下で働くことになっていた。

    成田発ロス行、最終便。
    「間に合ったわね。楽しかった?」
    どちらからともなく同じような言葉が飛び出し、2人は笑った。
    今度はいつ日本に帰ってこれるだろうか・・・。

  6. 90 匿名さん

    >>88
    激しく同意
    いいかげん内容に無理があるしもうこのスレ事態限界がきてるからね。

  7. 91 さる

    この半年ほどサチはいつも同じ夢を見ていた。そしていつも同じ場面で目がさめた。

     幼い私は縁側で座布団を積み上げ、極彩色のおはじきをはじいてる。単純な遊びが無性に楽しい。
     じいじが私の横で背中を丸めて日向ぼっこをしている。ときおりキセルをふかし、弱弱しく一つしわぶく。
     そして誰に言うとも無く独りごちる。
     じいじのその言葉の意味を私は全く理解できないでいる。
       無粋じゃのう。わしが最も蔑み忌み嫌うべき行為じゃ。
       己れの浅薄な了見を棚に上げ、弛緩した想像力は伸びきったパンツのゴム。
       受容できるキャパの狭さ。いつから日本人はこうも生半可で卑屈な民族に成り下がったか・・。
       幸よ。お前はきっと・・。
     細く冷たい目を私に向けて、じいじは厠に立った。

    91歳。
    12月24日。
    中国国家航天局(CNSA)内の地下33階の職員食堂に、中国可口可楽(コカコーラ)提供の着ぐるみに
    包まれたサンタクロースがいた。
    サチとサイボーグ・ユキは、ここ北京でクリスマスイブを過ごしていた。
    驚いたことに局内には、カラオケルームがあり、二人は党政治局員や研究員らを前にして、日本の歌を熱唱していた。
    おふくろさんから始まりアジアの純真を経て、25曲目。
    イントロが始まる。
    だが、どうもこれは古くて誰も知らないようだ。
    構わない、歌っちゃえ。サイボーグ・ユキがサチにウインクし乾杯した。

    ハチのムサシは 死んだのさ
    畑の日だまり 土の上
    遠い山奥 麦の穂が
    キラキラゆれてる 午後でした
    ハチのムサシは 向こう見ず
    真赤に燃えてるお日様に
    試合をいどんで 負けたのさ
    焼かれて落ちて 死んだのさ
    ハチのムサシは 死んだのさ
    お日様仰いで 死んだのさ
    高い青空 麦畑
    いつもと変わらぬ 午後でした

    ハチのムサシは 死んだのさ
    夢を見ながら 死んだのさ
    遠い昔の 恋の夢
    ひとりぼっちで 死んだのさ
    ハチのムサシは 向こう見ず
    お日様めがけて剣を抜き
    たたかいやぶれて 死んだのさ
    焼かれて落ちて 死んだのさ
    ハチのムサシは 死んだのさ
    たしかにムサシは 死んだのさ
    やがて日は落ち 夕暮れに
    真赤な夕日が 燃えていた

    「ハチのムサシは死んだのさ」
    作詞 内田良平
    補作詞 むろふしチコ
    作曲 平田隆夫

    ・・・・・・・・・・
    ・・・・・・・・・・

    この後のカラオケパーティは、「ハチのムサシ」一色だった。
    全ての参加者が完璧に歌いこなせるまで、サチとサイボーグ・ユキは何度も何度も歌いつづけた。

  8. 92 匿名さん

    30歳までは・・・おもしろく読めた、参加しようかと思ったけど。
    どうか年内終わっていただきたい。新春100歳ドラマに期待。

  9. 93 スレ主ちゃん

    地球に向かう小惑星の存在はすでにマスコミによってリークされ、すべての人の知るところに成っていた。
    国連事務総長ビシットチビ〜ルは、ニュウーヨ−クの国連本部において、緊急安全保障理事会を招集した。
    しかし、大国は、お互いに自国の利益のみを主張し、拒否権を連発、ロシア全権大使はミスター・ニエットと呼ばれて顰蹙を買っていた。
    結局、会議は小惑星の名前をフランス全権大使ママンにちなんで”ママン”と名づけたのみでなんの成果も上げられないまま終了した。

    その頃。。。
    東大理Ⅲの前面協力により、さらにオアワーアップしたスーパーコンピューター「アルキメンデスSD(スーパーデラックス)」は、ついに、小惑星”ママン”の地球到達位置をはじき出していた。
    そこは、日本、、、東京都港区芝5丁目。
    サチの高級タワーマンションに直撃するという内容であった。

    アメリカも中国も世界の国々も、国連さえも当てにはならない。
    93歳になったサチとサイボーグ幸は、もはや自分たちの力だけで世界を救うしかないと、決意するのだった。

  10. 94 ちゃぶだい

    94歳(地球滅亡まで、あと6年)
    世界的インフレとなっていた。
    石油、金属を中心として、価格がうなぎ登りとなっていった。
    一般家庭では、核シェルターを造るのがブームである。
    世界的には、高く聳え立つ堤防の建設、人工衛星の建設。
    地下鉄のある都市部では、緊急避難場所として地下鉄入り口に扉を設置したりもしている。
    材料の採掘、製造が間に合わず、公共乗物以外の家庭用自家用車は国が没収し、
    金属へと造り返られたりもしている。

  11. 95 ちゃぶだい

    95歳(地球滅亡まであと5年)
    多少の小競り合いはあるものの、世界は平和に時を刻んでいた。
    居住型宇宙ステーションの完成発表があるたびに、抽選で当たった家族は
    厳戒態勢の中、宇宙へと飛び立っていった。
    残された者は出来るだけ山へ、若しくは空いた核シェルターと移り住んでゆく。

    逃げよ 逃げよ 全てのジュネーブから 逃げ出せ

    ノストラダムスの大予言が流行っている。
    その時に備え、各国は巨大な防波堤を造ってはいるものの、もはや海岸
    地帯には、住んでいる者は、作業者意外いなかった。

    ある者は小競り合いに加わり、ある者は宗教に走り、ある者は昨日と同じ
    日課に励む。

    学者たちを中心とした作業班だけが、不眠不休で働いていた。
    1人でも多くの地球人を救うために。
    しかし、物資が不足のうえ、時間が足りず、地球人全員を乗せる宇宙ステーション
    の開発は不可能である。
    核シェルターに避難した場合、その後に襲ってくる氷河期。
    これをどう乗り越えればよいか、回答はまだ得られていない。

  12. 96 スレ主ちゃん

    96歳

    光速度の40%という猛スピードで飛来する”ママン”には、大国が発射する全てのミサイルは、まったく命中しなかった。
    特殊相対性理論のローレンツ変換式が示すように、この速度で飛ぶ物体”ママン”の質量は見かけの約10倍、進行方向に対する長さは1/10に縮小され、通常コンピューターの計算では補足不可能だったのだ。
    ”ママン”は、この世に送り込まれた恐怖の大王。
    まさに異次元の存在だったのだ。

    茶武台はいがみ合う大国たちを見限り、密かにスーパーコンピューター「アルキメンデスSD」をフル稼働させていた。
    世界を救う方法はもう無いのか。
    そしてついに、「アルキメンデスSD」は、一つの答えを導き出した。
    それをなしうる者は、サチとユキのみ。
    茶武台は、すべてのデータをユキの電子頭脳にに直接メールし、計画の遂行を依頼した。
    「成功確立0.000000001%!これは、0−9(オーナイン)オペレーションだな。」
    かれは、そう呟くと夜空を、遥か何宇宙の彼方、”ママン”を仰ぎ見た。

    サチは芝56丁目の自分のマンションでユキとともに茶武台からのメッセージを受け取った。
    あたしたちには、ロケットも”ママン”の軌道を変えるミサイルもない。
    でも。キット成功させて見せる。
    彼女たちは、キッパリと立ち上がった。
    彼女たちの目の前には、港区芝のランドマークのNECビル、通称ロケットビルが青空に向かって、スペースシャトルの形をしたその姿を美しく輝かせていた。

    サチは、早速、携帯電話を持ち上げると、彼女の夫、そう、あのアラブの王様に電話をかけたのだ。

  13. 98 スレ主ちゃん

    98歳

    サチの携帯電話が鳴った。
    「は〜〜い♪ サチタ〜〜〜ン♪
    お望み通り、NECのロケットビルを買ってあげたよ〜〜〜ん♪」
    サチの夫 アラブの王様からである。
    「登記簿の書き換えは、日本の司法書士に頼んだから、後2〜3ヶ月はかかるけど、カギの引き渡しは済んだからいつでも自由に使えるよ〜〜ん♪
    来年3月までに都税事務所で確定申告すれば、所得税の還付が受けれらるし、固定資産税も今後3年間は減免されるから、忘れるんじゃないよ。え〜〜〜と♪ それから、、、、、、、、」

    ガチャリとサチは電話を切った。
    シツコイ男は嫌いなのだ。
    「ビルさえ買ってくれれば、あんたはもう用済みよ。さて、次は、どうやってこのロケットビルを宇宙まで運ぶかだが・・・。」

    その時、サチの目の前の空間がユラユラと揺れて、彼女が待ち望んでいたあの地蔵が現れた。
    「サチ、おヒサじゃ。元気そうでなによりじゃ。ワシになにか頼みごとがありそうじゃな。
    しかし、”ママン”の軌道を変えてくれと言うのは、無理じゃぞ、ワシにはそんな力はないからな。」
    「分かってるわよ。あなたに頼みたいのは、この手紙ある人に届けてもらいたいの。
    なにしろ、あそこは、手紙もメールも電報も電話も届かない、秘境中の秘境だから。」
    「では、ワシを”ギャ〜〜”と言わせることが出来たら、言うことを聞いてやるぞよ。」
    地蔵は、ニヤニヤと笑った。

    次の瞬間、サイボーグ幸が地蔵を両手で羽交い絞めにし、その首を締め上げた。
    ”ギャアアア〜〜〜〜〜〜!!!!”

    まったく、冗談の通じない連中だ。
    地蔵は、そうブツブツつぶやきながら、サチの手紙を持って姿を消した。

    「準備はできたわ。後は、多摩子警部がうまくやってくれるのを待つだけね。」
    二人は、そう言うと、お互いに顔を見合わせた。

  14. 99 スレ主ちゃん

    99歳

    多摩子警部は、海上保安庁海猿チームとともに日本海上にいた。
    狙いは、北○鮮が、中近東に密かに輸出する核兵器の横取りである。
    海上レーダーが怪しげな船影を捕えた。
    「そこの漁船!停止しなさい。さもなくば、銃撃するぞ。」
    多摩子警部の声がスピーカーから響いた。
    すると、フシギなことに漁船は素直に停止し、横付けした海上保安船に 向こうから巨大な荷物をクレーンで積み替えてきた。

    なんなんだ、これは?
    多摩子警部は、不振に思ったが、北○鮮の船員から手渡された手紙を見て、目を見張った。
    「アンニョンハセヨ、カムサハムニダ。
    偉大なる首領様である。
    わしは、百歳物語の大ファンで、いつもインターネットで拝見しておる。
    サチ&ユキの”ハチのムサシ”のコーラスシーンでは、思わず、いっしょに合唱してしまったほどじゃ。
    われわれの友情を記念して特別巨大な核爆弾をテポドンともども差し上げよう。
    わが国の核兵器開発は、人類を悪の覇王”ママン”から守るためにあったのだ。
    宇宙から無事帰還することを祈る。
    バルボニエヨスムニダ。」

    そうか、こんなところにも、百歳物語のファンがいたのか。
    「アルキメンデスSD」が、ここまで計算していたとは!
    恐るべし、スーパーコンピューター!!

    多摩子警部は、”荷物”を芝のロケットビルに搬入すると、サチ&ユキとがっちりと握手を交わした。
    さぁ、いよいよ、行くんだね。検討を祈る。

    やがて、、、、東の空に黒雲が沸き起こり、一陣の生ぬるい風が当たりに吹き始めた。
    来る!サチが身構えた刹那、雲の切れ間から、十数頭の竜がロケットビルの廻りに舞い降りてきた。
    その背中に乗って 竜たちを指揮しているのは、あの、さるさる族のモンモンキッキだ。
    「サチ神様、お久しぶりですだボウ。地蔵から手紙を渡されて飛んできたんだボウ。でも、スカッドミサイルで攻撃されるのが怖くて西回りで来たから時間がかかったんだボウボウ。」

    竜たちは、サチ&ユキと”荷物”を載せたロケットビルに巻き付き、いっせいに空に向かって飛び上がった。
    すさまじい轟音。舞い上がる埃。
    かつてのサチの上司、ホリエモンは、ただ、それを自分の住まい六本木デジデンシャルタワーから見送るだけだった。

    大気圏を出た彼女たちは改めて作戦を確認した。
    ”ママン”の軌道を変えるには、その進行方向の軸線上を逆に飛び、真正面から核爆弾を打ち込むしかない。
    横方向からの攻撃では、”ママン”のスピードが速すぎて命中させることは出来ないのだ。
    そのために、”ママン”落下地点から逆方物線を描いてわれわれは飛行している。
    迎撃ポイントは、”ママン”が大気圏に突入する10分前。
    その一瞬しかない。

    ついにその時は来た。
    テポドン照準よし!発射ぁ〜〜〜!
    しかし、テポドンは動かなかった。
    ユキが調べてみると、旧式の電気増幅器のコイルが焼き切れており、修復不可能であることが分かった。
    「LSDとまではいわないから、せめてトランジスターくらい使ってくれよ。これだからメイドイン北○鮮は、、、、」
    ユキは、天井を仰いで嘆いた。

    「時間がない。手動で核爆弾を発射してぶつけるぞ。」
    サチの怒声が、飛んだ。
    しかし、何か様子がおかしい。
    ユキが、よくよく調べてみると、核兵器と言って北○鮮から渡されたものは、実は単なる放射性廃棄物の塊であり、核爆弾とは程遠いものであった。
    こんなもの爆発するわけねーだろうが!ったく、あの国はどこまで・・・
    ユキは、最後の決断をする時が来たことを悟った。

    運命のタイムリミットは、刻々と近づいていた。

  15. 102 ちゃぶだい

    勝手に完結させるんじゃないやい、ラストはスレ主ちゃんがカキコしてくれるんだから.

  16. 103 匿名さん

    スレ主さんと、一部のコテハンさんしか、書き込みできないの?
    途中から、話についていけなくなったし、
    いろんな人が書き込みして、創作するから、おもしろいと思うのだけど。
    ラストも何も、書き込みは、早い者勝ちでないの?

  17. 105 チビットチビ〜ル

    しかしスレ主ちゃんのラストがどうなるのか
    絶対絶対知りたいのだ!!!

    番外編で「もうひとつの幸の最期」を書いてもらうのにゃ〜

  18. 107 匿名さん

    100歳

    何をして遊ぶ?」
    「かくれんぼしよっか?」
    「2人しかいないんだ、もっとましな遊び考えろよ」
    「じゃあ、お兄ちゃん、いつものように考えてよ」

    何して遊ぶか決めるのは、ほんの少し年上のお兄ちゃんの役割だ。
    弟はうれしそうに目を輝かせてお兄ちゃんの言葉を待っている。

    「よし、いい事思い付いた」
    弟は目をさらに輝かせて、お兄ちゃんを見上げた。
    「あそこにいろんな色、大きさをしたボールみたいなのが見えるかい?」
    お兄ちゃんが指差す先には確かに大小いくつものボールみたいなものが見える。
    「ルールはね、あれのどれかに石を当てるだけ。簡単だろ?」
    「あのしましま模様のに当てたら5点、あの真っ赤なやつが3点、あの真ん中にある黄色いやつは1点……」
    お兄ちゃんは手際よく得点を決めていく。
    「そして、あの青い1番きれいなのに当てることができたら10点だ。あいつらは全部あの黄色いのを中心に動いてるから、ちゃんと軌道を計算しないとだめだぞ。わかった?」
    「うん」
    もう投げたくてうずうずしてるようだ。

    「僕は、絶対10点をねらうんだ」
    そう言うと、お兄ちゃんの話もそうそうに、そこらの石を投げた。
    「えい!」
    石は他のには目もくれずに青いやつへと、真っ直ぐ飛んでいった。

    その頃地球では……
    「隕石”ままん”接近中、まもなく地球に衝突します!」
    放送されている生ニュースを世界中の人々が、流れる汗をぬぐいもせず、こぶしを硬く握りしめて見つめていた。
    「世界中の皆様、何も心配は要りません。必ず自分たちが全人類のため隕石を葬ります」
    さちとゆきは、はっきりとした口調で約束し、宇宙に向けて飛び立った。
    数時間後、大音響と共に目に突き刺さるような光が暗闇を照らした。
    さいぼーぐゆきが、自分の体内の動力原子炉を めるとだうんさせて、”ままん”の地球への衝突を防いだのだ。

    しばらくして、静けさの戻った宇宙の暗闇に無邪気な子供の声がこだました。
    「だめだぁ、0点だぁ!青いたま、はずれちゃったぁ」

    7年後、NECのロケットビル跡地にはひっそりとお墓が建っていた。
    「ママ〜、誰のお墓?」
    「このお墓はね、地球を救ってくれた人のお墓なの。」
    「ふ〜ん。僕もね、大きくなったらスーパーマンになって地球を守るんだ」
    屈託なく、幸男は笑った。

                                   完

  19. 108 さる

    【エンディングロール】

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    BGMに「蒲田行進曲」※が流れる・・・・・・・


    虹の都 光の港

    キネマの天地

    花の姿 春の匂い

    あふるるところ

    カメラの眼に映る

    かりそめの恋にさえ

    青春もゆる 生命はおどる

    キネマの天地・・・・・・・・・・・・・・・・
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    【キャスト】

    幸(サチ)

    サチのパパ
    サチのママ
    サチの妹
    みっちゃん
    みっちゃんのママ
    叔父
    実の母の父(のちのじいじ)

    ホリエモン
    バイト先の社長

    お迎え係
    ズレ主ちゃん
    管理人
    リリー・フランキー
    亀の長老

    堺正章

    マッドサイエンティスト・アルキメンデス
    茶武台
    多摩子警部
    国連事務総長ビシットチビ〜ル
    フランス全権大使ママン

    偉大なる首領様
    サルサル族モンモンキッキ
    アラブの王様
    地蔵



    兄弟

    幸男

    サイボーグ・ユキ(幸)

    友情出演 ミスターコイケ

    【スタッフ】

    監督 さる

    脚本 スレ主ちゃん
       ちゃぶだい
       おみそ
       たまこ
       バカレンジャー
       アルキ麺デス君
       さる
       匿名さん方
      
    協力 NASA
       中国・国防省科学技術アカデミー
       中国国家航天局
       海上保安庁

    製作/著作 マンションコミュニティなんでも雑談掲示板



    ※作詞者名, Brian Hooker/堀内 敬三 訳. ■作曲者名, Rudolf Friml.



    この物語はプロローグからエンディングに至るまで全てフィクションです。
    実在の団体や個人とも一切関係はございません。
    紆余曲折ありましたが、匿名さんの方々他多くのeマンファンの方の
    ご協力により、完結をむかえるに至りました。
    心より感謝いたします。
    なおサチとユキは百歳物語PART2にも出演しております。
    ご贔屓のほどよろしくお願い申し上げます。


    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・皆様に幸多かれと祈りつつ・・








                                 














                                       完





  20. 109 観客一同

    最高!
    万万歳!
    ブラボー!
    トレビア〜〜ン!
    ファンタスティック!
    パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ(拍手の嵐)

  21. by 管理担当
    こちらは閉鎖されました。

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