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辻元さん、総理と同じことが起こってますよ
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民進党と産経新聞が因縁バトル―。つい最近、ネット上にはこんな書き込みが飛び交った。森友学園問題を奇貨として追及を続けた民進党だが、所属議員の辻元清美氏に疑惑が飛び火するや、これを報じた産経新聞に猛抗議したのである。この際、はっきり申し上げます。辻元さん、本当に安倍総理のこと言えますか?
ただキャラが濃いだけの森友騒動
新聞紙面やネットで連日大きく報じる話題に発展した森友学園“忖度(そんたく)”騒動。籠池泰典氏の証人喚問など、文字通り国会を止めてまで政権と国有地の払い下げへの口利きや値引きの斡旋(あっせん)の有無が取り沙汰され、支持率の高い安倍政権への攻め手が乏しかった野党が相乗りして攻撃する展開になってしまいました。もちろん、疑惑と言えば疑惑であり、森友学園・籠池夫妻の発言の信憑(しんぴょう)性の微妙さや、松井一郎大阪府知事、この問題に当初から取り組んできた著述家の菅野完(たもつ)さんといった周辺にいるキャラクターの「濃さ」や、森友学園のいう「愛国教育」の絵面の異様さは、確かに国民の関心事になってもおかしくはないほど面白い政治ショーであったことは間違いありません。
森友学園の小学校建設予定地の視察を行い、取材に応じる辻元清美議員ら=2月28日、大阪府豊中市(永田直也撮影)
また、今回矢面に立つことになってしまった財務省も、交渉にかかわる資料を保存していなかったことや、民進党の辻元清美氏の関連も取り沙汰されることになりました。単に政治的醜聞という点ではそう違法ではないかもしれないけれど、話として最高に面白いことがこの問題を引っ張ってしまった一因になるのかもしれません。
一方で、首相夫人である安倍昭恵さんの、よく言えば天真爛漫(らんまん)なキャラクターがあらぬ疑いを呼びやすく、また本件の森友学園以外にも複数の懸念と疑惑を呼んで、そう簡単には終わらなさそうな勢いです。言い方は悪いですが、首相夫人が政権や行政、大企業の周辺に出入りして個人的なお願いをしたり橋渡しをされてしまえば、何らかの配慮をすることはあり得ます。それが「忖度」というあまり日ごろ使わない単語とともに話題になりました。
しかしながら、これは本当に国政全体を揺るがすほどの大事件だったのでしょうか。一個一個の話を冷静に見てみると、確かにやりすぎや誤解、思い込みがあるうえ、大阪の地域柄からもありうることと言ってよい事例ではないかと感じます。
これが本当に安倍首相夫妻の口利きがあったとするならば大問題でしょうが、証人喚問をやり、国会で本来議論すべき日本の未来を見定める重要な政治的課題や予算、法律案その他の審議を中断してまで大騒ぎするほどの重大な疑惑か、という点では疑問に思う部分もあります。国民の関心が高いこの問題について、知りたいと思う読者のニーズを満たすという意味ではメディアは取り上げざるを得ません。ただ、そういう激流のような熱情と相反する、この問題はそこまでの大事件として取り上げ続けるべきなのか、という冷静なスタンスもまた新聞には必要なのではないかと感じます。この森友問題のおかげで置き去りにされた「宿題」についてもまた、新聞が積極的に議論をリードしていけるよう願うのみです。(産経ニュース「新聞に喝!」山本一郎 2017.04.02)
[スレ作成日時]2017-07-30 19:14:59