工務店でＲＣ造の戸建てを建築する場合の留意点

>・　ＲＣ造は断熱方法（外断熱が良いと理解しています）や換気方法（結露・湿気対策）が大事なようですが、現在最も良いと考えられている断熱方法や換気方法があれば教えて下さい（例えば、ソーラーサーキットを呼ばれる換気方法は今でも主流なのでしょうか？）

一般的には外断熱が内断熱よりよいとされていますが、内断熱だから悪いと言うことでもないと思います。日本のマンションの大半は内断熱です（外断熱専門の会社は潰れました。）予算があって心配なら外と内を併用すればよいと思いますし、結局問題は断熱性能（断熱材の種類と厚み）です。内外打ちっ放しがデザイン的によい人は論外ですが。

換気は1種か3種か好きなほうでよいと思いますが、問題はコンクリートが完全に乾くまで数年間水分を出し続けるのでその除湿対策だと思います。ソーラーサーキットは死語に近いと思っていましたが、そもそもＲＣとあまり関係ないのでは。


>・　ＲＣ造は一度建築してしまうと（外壁等の）リフォームが難しいイメージがありますが、窓・ベランダ・屋上の数・場所等の後から変更が難しい部分について、どのように検討したらよいでしょうか。採光の面からは窓・ベランダ・屋上を多く作りたいものの、気密性・断熱性・雨漏り等の観点からはあまり多く作らないほうが良いのでしょうか。

まず、窓ですが、窓が多いから漏水ということはないでしょう。ただ、一般にＲＣ用のサッシは高額です。それも気密は完璧ですがアルミなので断熱はそれなりです。枠を入れて一般のサッシを入れてもらう手もあります。うちは樹脂サッシを採用しました。
次にベランダと屋上ですが、防水のやり方にもよりますが一般的なアスファルト防水で10年から15年でやり変えは必要になると思います。ＲＣの場合、陸屋根が多いので張り出すベランダは設けず屋上を広く取るのも手だと思います。なお、あえて、木工事なりで屋根を組んだり、スラブを切妻状にして屋根材を張る人もいます。こうすると屋上を設けるのは不可能ですが、メンテは楽です。数十年単位で問題ないでしょう。


・　ＲＣ造は体に悪いという説を聞いたことがありますので、内装（床・天井・壁等）は天然の素材（無垢材等）といった体に良さそうなものを使用するほうが良いでしょうか。

ラドンの話かわかりませんが、ＲＣだから内装はこうすべきということはないと思います。しいて言うなら結露対策と併せて検討すべきことではないでしょうか。もちろん自然素材はよいと思います。

・　最後に、工務店に建築を依頼する場合、建物の設計・監理・施工を全て工務店にお任せすることになると思いますが、ＲＣ造は現場での作業が重要と聞いたことがあるので、これらの点をどのように管理したら良いでしょうか。現時点では建築士を雇う予定はないので、自分で勉強して、疑問に思ったことは工務店に確認するということになりますでしょうか。

工務店さんでどなたか１級建築士を持っていないと基本的に工務店だけで対応はできないのでは。構造計算は構造の設計がいるでしょうし。まずもって工務店さんがＲＣに慣れているのかどうか、自社で施工するのか、外注するのか、外注の場合外注先の実績を確認することが必要ではないでしょうか。

先ほどの枠を入れて一般のサッシを入れる件ですが、外断熱でないと収まりが難しいかもしれません。

外断熱羨ましいです
ｺｽﾄが恐ろしいので手が出せない
PC住宅やﾏﾝｼｮﾝでは屋上だけ外断熱してるところもあります


ｿｰﾗｰｻｰｷｯﾄはRCなら不要では？
小屋裏ないとできなくありませんか？


ﾘﾌｫｰﾑはSIにしておくので一杯一杯だと思います、開口は増やせないし潰せないと思っておかないと
ｺﾝｸﾘｰﾄｽﾗﾌﾞでしょうから、階段室も気を使っておく必要があります、後から開口を広げるなんて出来ません
後から吹き抜けを設けたいと思っても無理だと思います
窓、ﾊﾞﾙｺﾆｰ、庇、軒、玄関ﾎﾟｰﾁの屋根などは最初から考えて置く必要があります


体に悪いと言うのはﾗﾄﾞﾝですかね？
ﾏﾝｼｮﾝ住まいの人が不健康かと言えば、そうでもないような気がします
その程度でいいのでは？

ＮＯ．１＆２の匿名さん
Ｎｏ．３のサラリーマンさん

ご回答、どうもありがとうございます！
大変参考になりました。

断熱方法は外断熱・内断熱という２分法ではなく、併用型というのもあるのですね。また、屋上だけ外断熱というパターンもあるのですね。断熱材の種類や厚みも重要そうなので、確認してみたいと思います。

換気も1種や3種といった違いがあるのですね。また、ソーラーサーキットはあまり使われていないのですね。図書館で借りた本が古かったので、それに影響されていました。

窓はサッシが重要そうですね。サッシの種類や枠の有無についても確認してみます。
屋上についてはメンテナンスが大変であれば設置しないので、その分を天窓やロフトにできないかと考えています。
窓、ﾊﾞﾙｺﾆｰ、庇、軒、玄関ﾎﾟｰﾁの屋根なども慎重に検討したいと思います。

ラドンの話というのもあるのですね。マウスの実験でコンクリートのほうが早死にしたという結果を聞いたのですが、実験結果には色々と批判がありそうですので、あまり鵜呑みにしないことにします。確かに、私も現在マンション暮らしですが、特に健康被害を受けているという印象はありません。

工務店には１級建築士がいらっしゃるとは思いますが、まずは工務店さんがＲＣに慣れているのかどうか、自社で施工するのか、外注するのか、外注の場合外注先の実績を確認することにします。

また色々と人の話や本で研究したいと思いますので、引き続き宜しくお願い致します！

屋根防水はアスファルトルーフィングにウレタン塗膜と多種多様です
何を選ぶかで値段も耐久も変わりますし、被せ処理を施すことで耐久性も歩行性もｸﾞﾝとあがります、ですが値段も上がります

また、RC造に屋根となると陸屋根ですが、一般的な勾配屋根を設けるならば木で作らなければなりません
この時点で準耐火構造になりますが、その他の部位で準耐火になってしまうことは多々あります

大手HMのPC造の話なので参考になるかわかりませんが、大成ではPC造で強制壁内通気を行います
ソーラーサーキットに似てるとは言い難いですが意外と興味をそそられました
床スラブの底冷え感を緩和させるためにシステムフロアを採用し、尚且つSI化も可能にしています
工法が違いますが見て参考にするのもいいかもしれません