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「おまえなんかに」 村上春樹氏が安倍首相を批判
-読者とネットで対話
「余計なお世話。とくに輝かなくてもいい」
「女性が普通に、公平に働ける社会があればいい」
「僕のオフィスは昔からずっと全員女性」
「おまえなんかに」 村上春樹氏が安倍首相を批判
日本を代表する作家・村上春樹氏がインターネット上での読者との対話で、安倍首相に対する「おまえなんかに」という言葉を取り上げ、安倍政権を批判した。
村上春樹氏の作品を多数出版している新潮社は15日、「村上さんのところ」というホームページを開設し、31日まで世界各国の読者から日本語と英語で質問を受け付けている。
ある女性がこのホームページに、女性の社会進出を奨励する安倍政権の「女性が輝く日本」政策に言及し、「私は病気のため思うように仕事ができず、諸事情により子どもも産めず、なかなか輝けません」と訴えた。
これに、村上春樹氏は「僕のまわりの『輝いている』女性たちはみんな、安倍さんに向かって『おまえなんかに、いちいち輝けと言われたくないよ』と言ってます。たしかに余計なお世話ですよね。とくに輝かなくてもいいから、女性が普通に、公平に働ける社会があればいいんです。僕はそう思います。僕のオフィスは昔からずっと全員女性です。男って、正直いって、うちみたいな仕事ではあまり役に立たないことが多いですね。男にできるたいていのことは、女性にもできちゃいますし」と答えている。
村上春樹氏がネットを通じて読者と対話するのは2006年以来、9年ぶりのことで、サイト開設から4日目にして1万件を上回る質問が寄せられている。返信には、村上春樹氏ならではの哲学がにじんでいる。「私も早稲田大学に入りたい」(村上春樹氏は早稲田卒)という相談には、「私が大学に通っていた時はいろいろな事情で酒を飲み、麻雀だけの生活でした。それでも作家になり、記事を書いたり翻訳もしたりしています。大学なんて行こうと行くまいと(将来は)どんな風にでも作られていくものです」と言った。
また、ある44歳の男性会社員が「結婚して8年程経ちますが子どもが出来ませんでした。これからも出来ないでしょう。子どものいない人生ってどうですか?」と質問したところ、子がなく、妻と一緒に猫と暮らしてきた作家は「人生を生きるという作業のクオリティーがそれで左右されるということはありません。作業の方向性が少し変わるだけです。あなたが目指すべきは、いずれにしても、そのクオリティーを少しでも誠実にあげていくことです」と答えた。
「他人から批判されるのが怖い」という読者には「批判されたり、嫌われたりするのはいつものことだと思うから、批判されても『仕方ない』と思ってきました。スティングの歌にも『I am a legal alien』という歌詞があります。『私は合法的な異邦人』という意味です。その歌詞のように、人間はすべて基本的に孤独な存在です」と書いている。
呉允熙(オ・ユンヒ)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
[スレ作成日時]2015-02-01 18:38:26