WPC(外壁タイル)の百年住宅から新商品NWPCに変わった家をどう思いますか。
[スレ作成日時]2009-08-16 21:11:00
WPC(外壁タイル)の百年住宅から新商品NWPCに変わった家をどう思いますか。
[スレ作成日時]2009-08-16 21:11:00
№346さん、お待たせいたしました
百年住宅の商品の欠点はなんだと思いますか?
に対していつもながら僭越な意見を申し上げさせていただきます
今回は、前半だけです
では、早速始めます
百年さんについては、PCパネルはOK、壁式に組立てる方法もOK
百年さんの最大の売りである堅牢な工法・構造体はOKだと評価しています
特に、重大だと思われる弱点や欠陥は見当たりません
もちろん、私が気がついていないだけかもしれませんし、わからないことはまだまだあります
単なる憶測で言うのもなんですから、自分が本当に思ったことのみを書きます
もっとも気にかかるのが、建築の各段階でかかわる施工業者さんの施工品質についてですが、百年さんだけの問題ではありませんので別件とし、ここでは取り上げないことにします
以下、駆け足で書いていきます
(1)基礎のPC化が必要と考えます
既に、PC基礎を製造し展開していることは承知していますが、建物のすべてに行き届いているというわけではありません
建物を構成する上物であるPCパネルとそれらを組み合わせる工法は、信頼性が高いと考えていますが、それらをのせる基礎も一体となってこそ、構造物としての長寿命な建物を実現することができるのではないでしょうか
私の場合は、PC基礎ではなかったので、早ければ30~50年後には、既存の基礎の補強が必要だろうと考えていますが、その頃には、年齢的に私はこの世にいないかもしれません
このため、子孫に残す貴重な資産価値の維持のために、事前に、何らかの補強をしておこうと考えています
「真の百年住宅」を標榜するのであれば、早期に、基礎を含めた建物全てのPC化を進めていただきたいと思います
(2)木材による内装下地を金属製の内装下地に見直してほしい
レスコハウスの代理店時代には、金属製下地であったにもかかわらず、百年住宅に社名変更してからは、木製下地に変わってしまいました
おそらく、その主な理由は作業性向上(作業の容易化・スピードアップ化)が目的でしょう
金属製下地に内装材である石膏ボードを取り付けていくより、木製下地の方が早くて簡単に作業できますからね
木製下地の方が価格的にも、断然安く抑えることができます
しかし、木製下地に変えてしまったことによって、もし、雨漏れや水害等によって室内が浸水した場合、水分を吸収してしまった木製下地には、カビが発生し、徐々に腐敗・腐食が進行しやすくなることが懸念され、長寿命化に疑問があります
また、リニューアルする場合、それに伴う費用は顧客が負担しなければなりません
(3)階段についても、木製以外のオプションを提供すべきです
百年住宅を標榜するならば、それを実現するためのオプションの提示くらいは、必要だと思います
事実、社員さんの中には、内装下地や階段を標準仕様以外で施工している方がいますよね
自由設計だからという理由以外に、事情に通じているが故に、できることなのではないでしょうか
もちろん、施主の考え方と資金にもよりますが、施主に対してその旨の説明と選択の余地を与えるのが良心的であると思います
(4)床下の配管メンテナンスの容易化が必要と考えます
床下がコンクリートでおおわれています
そして、その下に上下水道などが敷設されているため、配管が詰まった時や破損した場合などに修繕やメンテナンスが非情に困難であることが予想されます
やはり、床下空間を確保し、将来のメンテナンススペースを確保した作りの方が良いでしょう
もちろん、床はそれにフタをする感じになります
百年さんの場合、特に基礎の一体化による基礎の強度化の必要性と、床下のメンテナンスの容易化の点とを両立させなければならなくなるため、本来ならば、基礎の在り方について、根本的に再検討する必要があると考えます
しかし、昨年PC基礎を開発し現在展開中ですから、そのPC基礎を前提として、新たな床下補強とメンテナンスの容易化を両立するための、基礎のアイデアが必要となるでしょう
床下メンテナンスの容易化については、現状のままでは長期優良住宅対応にしても、解決できないはずです
そもそも布基礎にコンクリートでフタをするような方法を採用することによって、安易に基礎を補強しようとした考えが誤っていたのでしょうね
厳密には、基礎内の鉄筋と床下コンクリートの鉄筋は、連結されてはいませんよね
PC基礎との兼ね合いもありますし、いずれにしても、床下メンテナンスの容易化を視野に入れた基礎の在り方について、再検討を希望します
(5)その他の細かいこと
建物に関しては
①PCパネルが寒暖の変化によって膨張収縮する時「コン、コン」と鳴ること
季節的なものなのか、年中なのか、わかりませんが、音がしない工夫はないでしょうか
②アルミ手摺だと、風の強さや向きによって、風切り音が「ブオン、ブオン」と鳴ること
建物の中にもその音が聞こえてくるため、手摺の種類・工法等について、何らかの改善をしていただきたい
③隙間処理がコーキング防水であるため、施工品質(コーキングの上手下手)によって、各所への悪影響が懸念される
このため、以下の点についても、心配されます
【見落とされていると思われる点】
外壁に面する梁同士を固定するためのボルト及び鉄製プレートの防錆化の徹底について
梁同士の固定箇所は、左右の梁から両方に突き出た雄雌型の鉄製プレート同士をボルトによって連結する方法によるが、外壁に面した部分については、ボルトが外気にむき出しの状態で連結されたままになっている可能性があるので、調査していただきたい
梁の連結部分には、これをおおうように、横縞模様の梁用デザインカバーが取り付けられるが、そのデザインカバーと梁との空間には、本来、鉄製プレートに開けられた丸い穴から、2階床を平らにならすためのコンクリートが回って、カバーと梁の連結部分の空間を埋めることになっているが、実際には、鉄製プレートの穴からコンクリートがその空間に向かって回りきっていない恐れがある
このため、外壁に面する梁連結部分とデザインカバーとの間に、空間ができており、連結部が外気にさらされたままとなっている可能性があるということ
したがって、近辺のコーキングの隙間から水分や湿気が入った場合には、梁同士を連結しているボルトと鉄製のプレート部分について、想定より早くサビが進んでしまうと想像されます
この点を何とかしていただきたいと考えています
おそらく、空間が空いていると指摘される部分に対しては、梁連結用の鉄製プレートに開けられた穴からコンクリートが隙間なく回り込んで、連結部分を埋め固めているはずだから大丈夫と言われると思いますが、どうでしょうか
自分の目で見て、確認されているでしょうか
可能ならどこかで現物を壊して確認してみてはいかがでしょう
もしそうであるならば、それによって、どれだけの支障が将来発生するのか、そのままでいることがどんな影響を与えるのか、何十年も経過していないので、実物で検証しようがありませんが、本来、行われるべきものと考えられていることが、現実にはできていない可能性があるとするならば、百年さんで、その真偽を確認するくらいのことはされてみるべきだと思います
コンクリートが回りきらない理由は、梁連結用の鉄製プレートに開けられた穴が小さいということと、もう一つは、コンクリートの流動性が想定していたより悪いことが原因と思われます
対策としては、鉄製プレートの強度が低下するため、もちろん、その穴のサイズを大きくすることではなく、他の方法を考えなければなりません
少なくとも、我家についてはそれをお認めいただき、必要な処置をしていただきましたよね
とりあえず、休憩します