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http://www.amakiblog.com/archives/2015/04/18/#003238
安倍首相はなぜ訪米前に翁長知事と会う事を決めたのだろうか。
その理由が、米国への配慮なのか、国内世論の反発をおそれたからなのか、それはわからない。
しかし、その理由がどうであれ、安倍首相は大きな間違いをおかした。
そして、そのような安倍首相の軽率な判断を逆手にとり、安倍首相を追いつめたのが翁長知事の不退転の決意だった。
そして翁長知事に不退転の決意をさせたのが、オール沖縄の民の声だった。
安倍・翁長会談のどこが最も重要だったのか。
それは翁長知事が安倍首相に対して、辺野古移転は無理だという沖縄の声をオバマ大統領に伝えてほしいと直訴したことだ。
この発言は報じられている会談要旨には見当たらないが、記者会見で翁長知事が明らかにした。
そしてそれに対して安倍首相は答えなかったというところだ。
これも会談要旨には出て来ないがそう報じられている。
このさりげないやり取りこそ、今度の安倍・翁長会談の肝である。
なぜか。
それは、この翁長知事の要望こそ、今度の日米首脳会談の肝になるからだ。
もし安倍首相がこの翁長知事の要望を一言も伝えなければ、安倍首相の沖縄切り捨てが決定的になる。
沖縄の怒りは一気に安倍首相に向かう。
もし安倍首相がこの発言を悪用して伝えたら、すなわち、翁長知事の不退転の決意は強く、自分ではどうしようもないから、日米首脳会談でオバマ大統領の強い要請があったということにして、米国の圧力で辺野古移設を実現してほしい、などと喋ったら、それこそ日本中に暴動が起きる裏切りとなる。
そして最も重要な事はオバマ大統領の対応だ。
もしオバマ大統領が翁長知事の伝言を聞かされて、なお辺野古移設を安倍首相に要請するようなら、世界中の批判がオバマ大統領の米国に向かうことになる。
これを要するに、訪米直前の安倍・翁長会談における翁長知事のさりげない一言が、安倍首相とオバマ大統領を追い込むことになるということだ。
メディアの責務はただ一つ。
来るべき日米首脳会談で、オバマと安倍が辺野古移設問題でどのようなやり取りをしたかを報じることだ。
もちろん日米両政府はそれをそのまま公表することはない。
首脳会談後の共同記者会見でも決して本当の事は喋らない。
しかし、必ず漏れてくる。
それを伝えるのだ。
戦後70年たって、沖縄問題はいま歴史的な一大政治決着の瞬間を迎えようとしている。
それが目撃できる今を生きる我々は幸せだ。
後世に語り継いでいく責務がある(了)
[スレ作成日時]2015-04-19 20:23:12