ベランダ喫煙　止めろよXX

【絶望的な臭さ】禁煙すると『タバコの匂い』が耐え難くなったのはなぜ？ 医師に理由を聞いてみたら…「周りの人、マジごめん」って気持ちになった
和才雄一郎 6時間前

https://rocketnews24.com/2019/04/15/1194039/amp/

タバコをやめると人生が変わるというのは大げさではない。ご飯は美味しくなるし、お金は浮くし、健康維持への関心は強くなるし……と、個人的に感じた禁煙のメリットを、以前の記事「喫煙者が禁煙して驚いたこと5選」で紹介したのだが……覚えておられるだろうか。

覚えていない方はそちらの記事を参照していただくとして、今回はその中でチラッと触れた「タバコの臭さ」について取り上げたい。なぜなら……

タバコの「臭さ」は、禁煙する大きな動機になるような気がするからだ。少なくとも、私の場合はそうだった。すでに公開した記事でも書いたが、電車の中で喫煙者が偶然となりに座ったとき、私はあまりの臭さに席を立ちそうになったほどである。

その喫煙者は顔を正面に向けて座っている（つまり私の方に顔を向けていない）にもかかわらず、私にとって “その臭い” は耐え難かったのだ。アレを味わうなら、 “握りっ屁” された方がマシだったと言っても過言ではない。

それ以降、私の禁煙のモチベーションはより強固になった。だって、誰が自分を好き好んで臭くしたいのか？　誰が不快な匂いを周囲に撒き散らしたいのか？　誰が「臭いと思われたくない」という努力を、水の泡にしたいのか？

もちろん、当方おっさんにつき、加齢臭が出まくっていることは重々承知。タバコを吸おうが吸うまいが臭いのもしれない。何をやったところで、臭いと言われる運命なのかもしれない。

しかしそれでも、あの時感じた臭さは……何というか、「2度とタバコなんて吸うか」を思わせる破壊力があったのだ。

まぁ実際のところは、そう思っても吸ってしまうことは数回あったのだが……。その “過ち” については近日中にお伝えするとして、とにかく私が喫煙者に言いたいのは「タバコを吸っているうちは気づかないかもしれないけれど、タバコってマジのマジで臭いぞ」ってこと。

・なぜ臭く感じる？　 医師に聞いてみた

ちなみに、タバコをやめると臭さに気づく理由について、医師（お茶の水循環器内科の五十嵐健祐院長）に聞いてみたところ、以下のように教えてくれた。

「タバコによって低下していた嗅覚（きゅうかく）が、禁煙することで元に戻るからです。喫煙は嗅覚や味覚などにも影響を与えますので、タバコを吸っている間は “その臭さ” に気づかなかっただけなのです。つまり、「タバコって臭い」と感じるのが正常です。

したがって、「自分はタバコ臭くないはずだ」と思っている喫煙者は、自分の嗅覚が鈍っているからそう言っているだけで、周囲の非喫煙者は「臭い」と感じているケースは多いでしょう」

──どうだろう？　「自分は臭くないはずだ」と思っている喫煙者はドキッとしたのではないだろうか。少し前の私もまさにその1人だったので他人のことをどうこう言えないのだが、上の話を聞いたときは「今まで周りにいた人、本当にすみません」という気持ちになったものだ。

といっても、中には「臭いとか臭くないなんて主観的なものじゃん」と思う人もいるに違いない。そんな人にお伝えしたいのは、タバコによる嗅覚低下は医学的根拠があるということ。

・ちょっと難しい話
医師（五十嵐健祐院長）によれば、日本鼻科学会発行の『嗅覚障害診療ガイドライン』に「有害物質（毒素）による嗅覚障害（毒性嗅覚障害）」という項目があり、ガソリンや砒素（ひそ）、水銀などと並んでタバコが記載されているという。

その並びも衝撃だが、毒・性・嗅・覚・障・害という医学的なネーミングもまた衝撃だ。なお、同ガイドラインには「喫煙は用量依存性に嗅覚を悪化させ，逆に禁煙により嗅覚を改善させる」とも記載されているとのこと。


そんなわけで、もしあなたの周囲に「自分はタバコ臭くないはずだ」と思っている喫煙者がいたら、この記事を見せつつ「嗅覚が鈍っているだけだよ」と教えてみてはいかがだろうか。それがタバコをやめるモチベーションになる……かもしれない。

最後に、禁煙の記事を執筆するたびに書いていて恐縮なのだが、タバコをやめたい人は禁煙外来がマジでオススメだ。オススメというか、「喫煙者は全員行くべき」とさえ思う。料金や診察内容等については、私が禁煙外来に初めて行ったときの記事に記載しているから、今現在タバコを吸っている人は検討してみてくれ。