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世の中には未知な事や不可思議な事が色々ありますが信じる?信じない?について語りましょう。
[スレ作成日時]2011-03-01 07:48:03
世の中には未知な事や不可思議な事が色々ありますが信じる?信じない?について語りましょう。
[スレ作成日時]2011-03-01 07:48:03
「肉体だけが存在」との位置からこの現象世界を観れば、
現象世界を認識する主体の肉体器官(脳髄)が消滅すれば全て消滅する。
肉体から観れば肉体自身の消滅が人間本体の消滅と考えるのは自然な話です。
「肉体消滅後この世界を認識する器官も消えるから人間自我のすべては消滅する」は
あくまで肉体器官からこの現実世界を解釈したものであって、真実ではありません。
肉体器官は人間本体が地上世界で自由に生命活動を行うため自ら創造した謂わば人造機関です。
(すでにそのプロセスについては旧約聖書の創世記第2章を用いて説明をいたしました)
脳髄は「人間本体のために」外界から受信する感覚的刺激を人間本体に翻訳して伝えます。
脳髄は人間本体の指令を受け、地上生活に必要なあらゆる情報処理を全て一括して受けています。
脳髄機構は驚くほど複雑かつ巧みに造られているために、
脳髄意識はあたかも人間自身の主体的意識の本体のように振舞ってはいますが
あくまで人間本体が主体になって扱う情報処理装置を動かすプログラムであるに過ぎません。
これを私は「本能的自我」であると説明しました。
本能的自我はあくまで肉体機構を動かすためのプログラムです。
ですから、実際には、肉体人間の「意識」そのものには、何も「固定的実体がありません」。
摩訶般若波羅密で「五蘊皆空」と説明しているものです。
五蘊=色・受・想・行・識の五つ。
「色」は物質(肉体人間)、「受」は感受(外界の印象の受信)、「想」は表象作用(イメージ)、
「行」は意志、「識」は認識(情報ストック)。
肉体人間の心の作用を「外界よりの刺激を感じ、イメージし、意志を加え、認識する」と分析したわけです。
「空」とは「それ自身には主体性がない、固定的実体が何もない」という意味です。
あなた自身が支配する肉体は、何ら主体性も固定的実体もない、単なる仮相人間です。
そして、あなたの肉体を構成するすべての「物質」というものもまた、すでに証明したように
「虚空に突如浮かび群雲のように湧き起こったかと思えば次の瞬間には無に帰する」ような
実に頼りない、空疎で、儚く、脆い、空々漠々たる仮の存在でしかありません。
「物質というもの」は「仮の存在」であって「実在ではない」のです。
物質はない!肉体はない!
肉体はないから肉体が感する感覚もない!肉体より生じる意識もない!意思もない!心もない!
肉体には何もない。むなしい存在です。
肉体から観れば、「空」よりして一切は生じ、またふたたび「空」へと帰る。
変転常なき無常の世界。これが般若の思想です。
では、仮存在ではないものが、なぜ存在するかのごとく見えるのか?
本物の存在とは何であるのか?
それが究極の命題なのです。