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昼下がりに地方議員が大挙して首相公邸に入り
2018/8/14 06:00
©株式会社西日本新聞社
昼下がりに地方議員が大挙して首相公邸に入り、安倍晋三首相と昼食をともにする。面会を終えた地方議員は記者に「首相から総裁選の話はなかった」と話す。9月の自民党総裁選で連続3選を目指す首相は、毎日のように地方議員との面会を重ねている。
こんな風景を見ていると、首相と面会するのは難しいことではないのではないかとも思ってしまうが、もちろんそんなことはない。昨年のノーベル平和賞を受賞した「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)の事務局長の面会要請は実現しなかった。「首相の日程の都合」が理由だ。5月には働き方改革関連法に懸念を表明する過労死遺族も面会を断られている。
首相は西日本豪雨の危険が迫った7月5日夜、宴会に出席して批判を浴びた。被災地では避難所で暮らす人が少なくない中、首相は昼も夜も、なりふり構わず総裁選対策に奔走する。その姿に違和感が拭えない。 (伊藤完司)
=2018/08/14付 西日本新聞朝刊=