第97回 爆発的な売れ行きを予感させる「ザ・タワー横浜北仲」。課題は持続性か?

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新築マンションの世界で、今一番の話題は「ザ・タワー横浜北仲(売主:三井不動産レジデンシャル・丸紅)」ではないかと思います。次が「パークシティ武蔵小山タワー(売主:三井不動産レジデンシャル・旭化成不動産レジデンス)」ではないでしょうか?

 

特に「ザ・タワー横浜北仲」は、凄い人気らしいと伝わって来ます。筆者にも「物件の評価依頼」と「関連サービス」のご依頼が6月ころから絶え間なく届きます。

 

調査する過程で分かったことは「価格が意外に安い(平均坪単価:@350万円前後)」ことでした。58階建てで駅直結のランドマーク的なマンションになりそうな物件が、この価格なら人気を集めるのも当然のことと筆者は感じています。

 

建設地の周囲に別のタワーが建てられるので、その影響(眺望障害など)があるためでしょうか?

 

同じ売主(三井不動産レジデンシャル)でも、武蔵小山は「安いとは言えない」価格(平均坪単価:@450万円以上)になってしまうようですが、北仲はなぜ安くできたのでしょうか。

 

確証を得たわけでないので、ここに述べることは控えますが、割安なので「爆発的な売れ行き」、すなわち高倍率の抽選ということになることでしょう。問題は、完売まで人気が持続するかにあります。

 

何しろ、販売戸数が1126戸もあるのです。建物竣工(平成32年4月下旬予定)まで2年半もあるとはいえ、これだけの数を完売させるには長い時間がかかることになりましょう。立地条件が良いといえども、ここは東京都心ではないのです。市場規模は限られます。

 

第1期で何戸売り出すのか? (販売予定時期:平成29年11月下旬とあり、現時点で未定)興味深い点です。

 

販売戦略を推察すると、例えば買ってくれそうな人が1000人集まっていても、300戸だけ売り出して倍率の高い抽選会で盛り上げ、直ちに2期(1期2次)で、こぼれた顧客を救い上げるということにするでしょう。広告のコピーは「人気に応えて緊急追加発売」とか「好調につき第2期、緊急販売開始」でしょうか。

 

そうして勢いあるとき、売れるだけ売るという作戦を採るのが定石なので、この方法で年内に500戸も売れれば大成功と考えるか、それとも「800戸くらい」を目標にするか、筆者には知る由もありませんが、時間をかけるほど忘れられて行くもので、広告の効果も薄らいで行きますから、筆者が販売の責任者なら、800戸一気に売るくらいの腹つもりと販促プランを練ります。

 

いずれにせよ、今年後半の新築マンション市場の話題を独り占めしてしまいそうな物件です。

 

ところで、このような人気物件を手に入れる確実な方法はあるのでしょうか?そんなご相談も増えて来ました。答えをここで書くわけには参りませんし、とっておきの策があるわけでもありませんが、個別に最良・次善の策を講じて行こうと思っています。

 

・・・・本稿はここまでです。本日は2本の記事を投稿しました。第96回もご高覧ください。

 

 

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★★★「三井健太の住みたいマンション」NO.119にも上記マンションの関連記事があります。

 

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