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マン点

マンションアナリスト。11年間で5,000枚のマンション・チラシを“読破”したマンション・チラシ研究家。一級建築士。

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マン点流!不都合な真実を解説(スーモ掲載順)

リクルート社が発行しているフリーペーパー「SUUMO新築マンション首都圏版」。

「特集記事」や「これから販売予定のマンション特集」などのあとに、メインのコンテンツである「マンションレポート」が出てくる。

「マンションレポート」に掲載されている物件の順番はどうなっているのか? 可視化すると見えてくる不都合な真実。

【もくじ】
都心に近い順に掲載されている、と連想させる紙面構成
必ずしも都心に近い順に掲載されているわけではない
掲載順の上位を住友不動産の物件が占めている
ネットではNGでも、紙面ならOKなのか・・・
マン点流!不都合な真実を解説シリーズ
おまけ


 
SUUMO新築マンション(首都圏版) (SUUMO新築マンション 首都圏版 3月7日号)

都心に近い順に掲載されている、と連想させる紙面構成

「マンションレポート」に掲載される順番は都心に近い物件から。もっと具体的に言えば、JR山手線の駅に近い物件から順に掲載されている、と連想させるような紙面構成になっている。

どういうことかといえば、「マンションレポート」のページの脇に表記されている「沿線名・駅名」(次図参照)が、「JR山手線 東京駅」、・・・、「東京メトロ丸の内線 四谷三丁目駅」、・・・、「JR総武線 下総中山駅」というように都心から郊外の順に並べられているのである。

マンションレポートの見方

(マンションレポートの見方|SUUMO)

必ずしも都心に近い順に掲載されているわけではない

では実際はどうなのか?

過去9週分(1月17日号~3月14日号)の掲載実績を調べてみた。

掲載順の1番目から7番目までの物件を整理したのが次の表だ。

3月7日号までは3週続けて1番目に掲載されていた「シティテラス東陽町」は、3月14日号では2番目になり、代わって初登場の「シティタワー銀座東」が1番目に掲載されている。

SUUMO新築マンション首都圏版の物件掲載順(物件名による色分け)


上表を見ていて目に付くのが、1月17日号と1月31日号の2番目の浦安物件。

つまり、「マンションレポート」には必ずしも都心に近い物件(JR山手線の駅に近い物件)から掲載されているわけではない。少なくとも上位5物件あたりまでは、JR山手線の駅が最寄り駅ではないのである。

もっと具体的に指摘するならば、トップに掲載するために「東京駅徒歩20分(シティタワー銀座東)」とか、「東京駅からバス33分+バス停徒歩5分(シティテラス東陽町)」を追記することで、東京駅に関連付ける。東京駅に関連付けることで物件をトップに掲載しているのである。

そのことをより分かりやすく可視化したのが、物件の所在地ごとに色分けした次の表。

浦安市や江東区など、JR山手線が最寄り駅でない物件が上位を占めている。

SUUMO新築マンション首都圏版の物件掲載順(所在地による色分け)

掲載順の上位を住友不動産の物件が占めている

さらに、物件を売主ごとに色分けしたのが次の表。

住友不動産の物件の多くが上位を占めていることが分かる。

住友不動産は、新築マンションの供給件数が多いから掲載順の上位を占める結果となったのか(全国発売戸数ランキングの動向)。

あるいは、同社のスーモへの出稿数がナンバーワンだからなのか(SUUMOは住友不動産の宣伝誌か!?)。

SUUMO新築マンション首都圏版の物件掲載順(売主による色分け)


まあ、いずれにせよ、「マンションレポート」の上位に掲載されている物件は必ずしも都心に近い順ではなく、スポンサーが売りたい物件の順番であるといえそうだ。

ネットNGでも、紙面ならOKなのか・・・

首都圏不動産公正取引協議会は2014年9月25日付の文書で、複数駅利用可能ルールを悪用し、最寄り駅でない物件をポータルサイトの検索結果上位に表示させようとする行為に警鐘を発している。

交通の利便の表示に関する周知方のお願いについて

(前略)ポータルサイトにおいては、物件登録に際し最寄駅のほか、複数の駅が利用できる物件については2駅程の「利用駅」を登録することが可能となっています。
これは、一般消費者が物件選択をする際の参考に資するための情報提供ではありますが、これをいわば悪用して下記の表示例のように、検索条件とした駅から日常的に徒歩で行くことが極めて困難な駅であるのに、「利用駅」として登録することにより、一般消費者が当該駅名を検索条件として検索すると実際には当該駅が最寄駅ではないのに、この物件がヒットすることとなります。

(中略)

【表示例】 ポータルサイトで「山手線 渋谷駅」を検索条件の最寄駅として賃貸物件を検索したところ、(1) 所在地が「東京都調布市若葉町」、最寄駅が「京王線 つつじヶ丘駅 徒歩6分」である物件の広告が検索された。詳細画面には、最寄駅のほかに「JR山手線 渋谷駅 徒歩99分」と登録されていた。(以下略)

ポータルサイト上で「複数駅利用可能ルール」を悪用し検索順位を上位にしようとするために、「JR山手線 渋谷駅 徒歩99分」と登録するような行為は禁止されている。

なのにスーモ紙面では、東京駅から遠い物件であってもバス便を併記することで上位表示する操作が行われている。

ネットではNGでも、紙面ならOKなのか――。

マン点流!不都合な真実を解説シリーズ

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おまけ

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    1. 通りすがりさん、ご指摘ありがとうございます。
      「シティタワー銀座東」と「シティテラス東陽町」の時間が入れ違いになっていました。
      正解は下記です。本文のほうは訂正しておきました。
      「東京駅徒歩20分(シティタワー銀座東)」
      「東京駅からバス33分+バス停徒歩5分(シティテラス東陽町)」

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