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マン点

マンションアナリスト。11年間で5,000枚のマンション・チラシを“読破”したマンション・チラシ研究家。一級建築士。

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マン点流!不都合な真実を解説(ペット可)



読者の質問に答えるべく、犬を飼うのに適したマンション仕様の話をしよう。

【もくじ】
「ペット可」マンションの実態
犬を飼うのに適したマンション仕様
”お犬様マンション”もあるが・・・


スムログ読者から、「メンバーへの質問やお便りコーナー」を通じて、犬を飼うのに適した条件のマンションを教えてほしい旨の質問を頂戴した。

現在郊外の戸建住宅に住んでおりますが、数年の間に住み替えを考えております。
選択肢のひとつとしてマンションへの住み替えも検討しておりますが、気になるのが一緒に暮らしている犬のことです。

もちろん躾と飼い主のモラルが大事だとは思いますが、その上でより犬を飼うのに適した条件のマンションを教えて頂けませんでしょうか。

まずは数多く出回っている「ペット可」マンションの実態の確認から。

「ペット可」マンションの実態

「ペット可」マンションはどれくらいあるのか?

スーモに登録されている首都圏(1都3県)の新築マンション、中古マンション、賃貸マンションの「ペット可」物件を調べてみた。

新築(875戸)、中古(31,057戸)、賃貸(1,035,908戸)のうち、「ペット可」を謳っているマンションの割合(以下、「ペット可率」)は、新築が圧倒的に高い(次図)。

「ペット可」マンションの割合2
「猫付きマンション」というビジネスモデル」より

賃貸マンションのペット可率が低いのはともかく、なぜ中古マンションのペット可率は低いのか?

昔は「ペット可」マンションを謳った新築マンションが少なかったということだ。

少し古いが、不動産経済研究所が07年5月31日と翌08年4月3日に発表した「ペット可マンション」データをもとに作成したグラフを見てほしい。

99年には3%しかなかったペット可率が年々上昇し、07年には86%に達しているのである(次図)。

「ペット可」新築マンションの推移(首都圏)2
上図からは、口先だけの「ペット可」マンションだけでなく、ハード(ペット用設備)を伴った「ペット可」マンションも一定の割合存在している様子も分かる。

犬を飼うのに適したマンション仕様

ハードを伴った「ペット可」マンションの主な共用設備としては、足洗い場、汚物処理、サイン付きエレベーター、グルーミング室、ペットパーク、ドッグランなどがある。

住戸内のペット対応仕様としては、次のようなものが考えられるが、そこまで対応しているマンションは少ないので、必要に応じで各自でリフォームする必要があるだろう。

たとえば、腰壁(床から腰高程度に張る、別仕上げの壁のこと)を設けたり、幅木(壁と床が接する部分の壁に設けられている、高さ6~10cm程度の長い横板のこと)を高くして、ペットの引掻き傷から壁を守る。耐傷性・耐アンモニア性・防滑性の高いコルクなどを床材として採用するなど。

”お犬様マンション”もあるが・・・

ドッグランやペット用エレベーター(脱臭機能付き)が設置された超高層の”お犬様マンション”もあるが、愛犬家にとっての不安材料があるとすれば、どの程度のサイズの犬を飼ってもいいかということだろう。

某物件のマンションチラシには次のように表記されていた。

中型犬クラスまでOKです。
〇〇(=物件名)では、中型犬クラス(体高60cm、体重20kg程度)まで飼育可能の予定です。

愛犬が成長し20kgに近づいてきたら、飼い主は愛犬にダイエットを強いなければならないのか?

あと、ペットクラブの会費(月額500円)を徴収しているマンションもある。

ペットクラブの会費
第11条 ペットクラブの会費は、月額〇〇円とし、当月分(翌月分)を△△日までにペットクラブ宛納入しなければならない。
2 前項に定める会費は、次の各号に定める費用に充当する。

  • 一 犬等ペットによる汚損、毀損等のための共用部分の維持補修費
  • 二 親睦会の開催による集会室等の賃借料
  • 三 その他ペットクラブの活動及び運営に要する費用

受益者負担でペット関連設備の維持管理費用を賄うことは、犬嫌いの住人との軋轢を回避するためにはいいことだ。

でも、会費月額500円では、どこまで充当できるのか、気になるところではある。

マン点流!不都合な真実を解説シリーズ

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おまけ

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