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第106回 使わないと思う共用施設に魅力はないという人へ



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住宅情報誌・SUUMO(2017年10.24号)に「駅遠でも、築10年以上でも資産価値が落ちないマンションマンション~4つの条件~」という記事を見つけました。

 

記事によると、値上がり条件1は「管理と良好なコミュニティ」とし、駅9分・築11年で26.3%上がった物件が紹介されています。その中身は、「いつでも対応してくれる管理員の勤務形態」と「住人同士の接点を持ちやすい共用部が充実している」が条件だとしています。

 

他の3条件として、2.商・住一体開発の大規模な“街”開発、3.交通インフラ向上、4.分譲マンションが少ない街の“希少性”を挙げ、具体的な物件も紹介しています。

 

 

本稿に関係ない2~4はともかく、注目したいのは、条件1の「管理と良好なコミュニティ」です

 

本ブログの2016年10/5(第13回)で「大規模マンションの共用施設はシニア向きでもある」と書いたことがあります。復習的に要点のみを書きます。

 

 

大規模マンションは、例外もありますが、様々な共用施設を備えています。ソフト面では、コンシェルジュを配置して入居者の様々な要望に応えている例が多数あります。

 

大規模物件でなくても可能なものもありますが、規模の小さい物件で導入すれば、分譲価格が高くなりますし、管理費等にも大きく響くので、採用されることは少ないものです。

 

  • 余計な施設がなくていいという声もあるが・・

「共用施設は要らない。どうせ使わないから」、買い手のライフスタイル、あるいはライフステージによっては、このような声もあるのですが、共用施設は概ね歓迎されています。

 

住宅情報誌・SUUMOでときどき特集される記事に目を通すと、男女別、専業主婦・働く主婦などの分類によって前後するものの、全体的な人気ランキングは次のようになるのだそうです。

1 コンビニ/スーパー

2 コンシェルジュ

3 フィットネス/ジム

4 ゲストルーム

5 カフェ

 

キッズルームはベスト5の中に見られませんが、専業主婦のカテゴリーでは5位にランクされており、やはりという印象です。

 
  • 大規模マンションのいいところ

ソフト面では、24時間有人管理(夜間警備)によるセキュリティの高さや、各階にゴミステーションがあって、下まで運ばなくてよいといった有り難い設備もタワー物件を中心に用意されるようになりました。

 

 
  • 大規模マンションのデメリット

いいことばかりではありません。大規模マンションの実態は、スケールメリットを生かして用意した付帯施設・設備が管理費や修繕費を高くならしめるというデメリットもあるのです。

 

24時間有人管理体制にしたことで、管理人・警備員の人件費が3倍、4倍になり、1住戸当たりにしたら必ずしも安くないという場合もありますし、共用施設が多いと、その清掃だけでも費用が増えるということがあります。

 

また、使わなくなって無用の長物と化すという課題が出ているマンションも少なくないと聞きます。

 

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詳細は第13回の記事をお読みいただくとして、本題に戻ろうと思います。

 

共用施設は、今の貴方にとって不要と思えても、将来「あってよかった」と思うときが来るのではないか、そんな気がします。

 

「沢山の種類はあっても使うのはほんの一部。こんなに要らない」という声も聴きます。一理ありますね。しかし、携帯電話でも何でもハイテク機器の多くが、一部の人でも「あるといいと思う機能」を付けて商品にしたものが多く、受け入れられているのは事実です。

 

もちろん「かんたん携帯」という機種があることも知っています。しかし、高齢者向けに開発された機種かもしれませんが、高齢者の基準が変わって来ています。そのうちに若い人向けの機能がない携帯を捨てる高齢者も増えて来るでしょう。パソコンだって、高齢者が使いこなす時代なのですから。

 

共用施設が不十分なマンションに魅力を感じない人がこれからは増えるかもしれません。東京では大規模(タワー)マンションが随分増えましたから、現在まだ子供の住人でも大規模マンションの居住経験者が増えているわけです。親と一緒にマンション内の施設を利用するという生活を記憶しています。ブース状になった学習室やライブラリーのような施設を使っている父親の姿を見ているかもしれません。

 

毎週入れ替わる蔵書を楽しみに集まって来るライブラリーの住人、そこで知り合い友人となった関係など、あるいは、思いがけなく様々な職業の住人が身近にいると知って何かと心強く思ったりもするかもしれません。

 

都心住まいのパワーカップルにも歓迎する声があります。子供が学校帰りにライブラリーで本を読みながら母親の帰りを待つ、防音ルームで楽器の練習をする、同年代の子供も多いので一緒にキッズルームで安全に遊ぶ、子供が同級生の親と交流が生まれ、互いに子供を預かったりすることでワーキングママを助けるといったメリットは大規模マンションならではのものと言えます。

 

起業したミセスを助ける施設として、共用部のカフェやラウンジ、ミーティングルームのある大規模マンションは大助かりという声も届きます。

 

こうしたことを考えて行くと、値上がり条件1の「管理と良好なコミュニティ」という言葉の意味も次第に理解が深まるのではないかという気がします。

 

共用施設が貧弱なマンションでも、他のメリットが大きいことによって高い価値評価がなされるという場合もあるのですから、共用施設のないマンションは全てダメとは全く思いませんが、同じような地域・立地で共用施設の豊富なマンションと何もないマンションが並んでいる場合、後者には買い手が中々つかないということも有りえるのです。

 

以上の意味で、自分は使わないからとか、管理費が高いからなどと、先入観によって敬遠するのは感心しない購買態度と思うのです。

 

・・・・・・・本日はここまでです。ご購読ありがとうございました。

 

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