新築リノベーション=必要悪説

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自己紹介に続く初回記事、しかもテーマとして新築リノベーションについて書くと言いながら、のっけから否定的なタイトルです(笑)。

最近の湾岸部における新築マンション市況として、はるぶーさんおっしゃるところの「7000万円の『壁』」がリアルな問題となっていますね。
これにともない、中古市場が盛り上がることにより、結果としてリノベーションのマーケットも活性化しているようです。
執筆時点で最新の都心に住む by SUUMO (バイ スーモ) 2016年 6月号の表紙にも「新築か、中古リノベか」の字が躍っていました。

【第一特集】
“いい家”とは、家族構成やライフスタイル、志向性によって違うもの。
近年、新築マンションの価格高騰や供給減少のさなか、中古マンションのリノベーションという選択肢が注目を集めています。
一方、新築においてもオーダーメードや自由設計といったスタイルが定着。

一昔前まではまさに新築 vs. 中古リノベという対極構造が一般的でしたが、しげのさんのツィートを見る限り新築リノベーション事例も?


なるほど、新築が7000万の壁により、たとえば60平米前半の3LDKのように広さ、間取りともに制約が大きくなれば、新築リノベーションの需要が出るのも納得できます。
これは時代が追いついてきたか?と事例に期待しさっそく購入してみましたが、しげのさんのツィートはまさに仙石山レジデンスの新築リノベーションで、ほかにひとつだけあった新築事例も2住戸ぶち抜きのオーダーメイドでした。予言している「nLDKの時代が終わり新築リノベーションが一般化」に対し途中までよいのですが「一般的」とはほど遠く、事例としてまったく参考になりませんでした(笑)。

というわけでブログを執筆するにあたり現状が不明確になってしまったので、そもそも新築リノベーションの自分なりの意味づけについて当時を振り返ることにしました。
入居前に考えをまとめるため表を作りましたが、スムログは携帯で見ている方が想像よりはるかに多いので、一部体裁のみ修正して載せてみます(○が長所、☓が短所)。

  1. 一戸建て
    ○注文住宅であればゼロから好きなようにつくりあげられる
    ☓都心での購入は現実的に不可能、注文住宅は手間がかかる
  2. オーダーメイド可能マンション、コーポラティブハウスなど
    ○少なくともインフィル部分は、ほぼ好きなように作れる
    ☓一般的でない、実現するには高いor手間がかかる
  3. 中古マンション+リノベーション
    ○自由に立地が選べ、内装は自分好みに変えられる
    ☓値段はこだわり次第、手間はかかる、築年数が古いと水まわりなど制約あり
  4. 通常の新築マンション
    ○基本性能が高まっている(二重床二重天井は当然でSI、オール電化、免震なども一般化)
    ☓セレクトプラン、オプション程度の変更のみ、通常は青田売りで現物が見られない
上にいくほどカスタマイズ性が高いものの、保守を含むコストもかかるイメージです。
私が携わっているソフトウェアの世界に例えれば、1.はバリバリの個別開発、4.はパッケージソフトやクラウドサービスになると思います。
では新築リノベーションのポジショニングはというと、2.と3.のあいだくらいでしょうか。なんとも中途半端? 例えとしては、パッケージソフト/クラウドサービスなのにカスタマイズしているような、ってもはや何のことやらわかりませんね。

スムログ(基本的にはマンコミュ)ユーザの方は当然4.が中心ですよね。もちろん、理想の場所、間取り、設備のマンションに出会い、入居後もイメージ通りならそれが最高に幸せなわけです。
私の場合そこまでの納得感がなく、より快適な生活を送るためにやむなく新築リノベーションに至った次第でした。
あらためて三省堂 大辞林第三版で「必要悪」の意味をおさらいすると、まさにこのとおり…。

ひつようあく【必要悪】


ない方が望ましいが,組織などの運営上また社会生活上,やむをえず必要とされる物事。

日本では建築確認の関係によりスケルトン販売は難しなど諸事情もありますので、新築リノベーションに一定のニーズは残ると思います。が、お財布にも環境にも決して優しくないので、しなくて済む方法も考えたいところです。

ポジショニングが確認できたところで、今後の記事で引き続き必要に迫られた自分の経験を振り返りたいと思います。マンションではのらえもんさんブログの「損が少ないマンション購入」に代表されますが、人間誰しも後悔はしたくないものですね。
第1回の締めなので第1話最後のセリフで締めさせていただきます。

認めたくないものだな。自分自身の、若さ故の過ちというものを

認めたくないものだな。自分自身の、若さ故の過ちというものを

ABOUTこの記事をかいた人

港区湾岸タワーマンションに在住の計算機技術者(でありたい)。 23区では同エリアしか居住経験がなく、いまも湾岸エリアで評判のMRは見に行っています。 自分の新築リノベーション経験を振り返りつつ、主に湾岸を中心に常に変化し続ける街の情報などを追うことで、次のリノベーションへのヒントを得ようという目論みです。

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