スムログ(マンションブログ)

マン点

マンションアナリスト。11年間で5,000枚のマンション・チラシを“読破”したマンション・チラシ研究家。一級建築士。

【ブログ】マンション・チラシの定点観測
https://twitter.com/1manken

すべての記事を見る

マン点流!不都合な真実を解説(グッドデザイン賞)

グッドデザイン賞というと、クールな工業デザイン製品を思い浮かべる方が多いのではないか。

実はマンションも同賞を受賞していることをご存じだろうか。

グッドデザイン賞を受賞した新築マンションと聞くと、なんだかとても素敵なマンションであるかのように思ってしまうかもしれないが、そうでもないんじゃないの、というのが本日の話。

【もくじ】
申請件数の多寡によらず、受賞率は35~37%とほぼ一定
グッドデザイン賞は20数万円でもらえる?
日本デザイン振興会に入る収入は約3億円(推定)
あわせて読みたい
マン点流!不都合な真実を解説シリーズ
おまけ


2016年度のグッドデザイン賞は近年で最多となる4,085件の申請に対して、1,229件が受賞。

新築マンションでは、「スカイティアラ」や「ザ・パークハウス 晴海タワーズ」、「グローバル フロント タワー」や「桜上水ガーデンズ」など、16件がグッドデザイン賞に選ばれている。

申請件数の多寡によらず、受賞率は35~37%とほぼ一定

公益財団法人日本デザイン振興会が運営しているグッドデザイン賞のホームページから、過去の応募件数と受賞件数を拾って可視化してみるとその実態が見えてくる(次図)。

06年度~15度までは、申請件数の多寡によらず、受賞率(申請件数に対する受賞件数の割合)は35~37%とほぼ一定の割合であった(16年度は、申請件数が急増したためか、受賞率が30%に低下しているが)。

グッドデザイン賞(実績)

グッドデザイン賞は20数万円でもらえる?

2016年度のグッドデザイン賞の取得に係る費用は合計金額224,640円。

内訳は次の通りだ(2016年度グッドデザイン賞応募ガイドより)。

◇一次審査料:1件につき10,800円
◇二次審査料:57,240円(一次審査を通過した全ての応募対象)
◇受賞展出展料(基本出展料):124,200円(展示内容により料金が異なる)
◇受賞年鑑掲載料:32,400円

応募すれば4割近く(受賞率35~37%)が受賞している賞だから、20数万円ちょっとでもらえる賞とも言えなくもない。

日本デザイン振興会に入る収入は約3億円(推定)

グッドデザイン賞を主催している公益財団法人日本デザイン振興会には、どれくらいおカネが流れているのか?

グッドデザイン賞の審査などで、公益財団法人日本デザイン振興会に入る収入を試算してみた(次図)。

試算の前提として、一次審査料は応募者全員が、二次審査料と受賞展出展料は受賞者のみが、受賞年鑑掲載料は受賞者の50%が支払うと仮定した。

実際には二次審査料と受賞展出展料は一次審査通過者も払うので、少なめに仮定したことになる。

各年度の料金は上記に示した16年度の単価と同じとした。

グッドデザイン賞審査料などの収入の推移(推定)
公益財団法人日本デザイン振興会に入る収入は、12年度の約2.5億円から徐々に増加し、15年度の審査で3億円を超え、16年度は2.8億円。

ちなみに、公益財団法人日本デザイン振興会がホームページで開示している「平成27年度決算報告書」によれば、Gマーク事業収益は「456,942,148円」(4.6億円)と記されている。

グッドデザイン賞の審査委員長は、東京五輪エンブレム問題でとなった永井一正審査委員長のご子息の永井一史氏。

五輪エンブレム問題では、デザイナー業界のハチャメチャぶりが白日のもとに晒されたが、グッドデザイン賞については、億単位のカネが入る主催者と20数万円で賞がもらえる応募者との利害が一致しているから、どこからも文句は出ないと考えるのは穿ち過ぎか――。

あわせて読みたい

― 新築マンションだけじゃない!2016年度グッドデザイン賞

マン点流!不都合な真実を解説シリーズ

即日完売供給過剰シニアマンション屋上緑化住宅ローン1階専用庭先着順と抽選の違いマンション管理業界新築vs中古今は買いどき?内覧会賃貸vs購入間取図

おまけ

最新記事は「マンション・チラシの定点観測」をご覧ください。

↓ よろしかったらTwitterのフォローを!



スポンサードリンク


  1. グッドデザイン賞の受賞率が40%として、
    2016年の新築マンションでの受賞件数は全国でも16件ですよね?
    新築マンションの受賞率が少全体の受賞率と等しいとすれば、
    新築マンションは全国で40件ぐらいしか応募されていないことになります。

    40件というのは新築の件数から比べて圧倒的に少ない数なので、
    応募する側が厳選して応募している(応募側での審査が働いている)のが実態じゃないでしょうか?

    仮に応募すればもらえるという実態としても、
    社内手続き・予選で相応のデザインじゃないと応募が難しいと読むのが自然な気がします。

  2. デザインに相当自信のあるものの中で、お金を払って、予選会の準備などをこなして、それでも70%近くが落選すると見るのが正しいです。
    受賞作品を見れば、金を払えばもらえるなんていうレベルのものではないことは一目瞭然かと思いますが…

  3. うちがまさにグッドデザイン賞の受賞マンションなんですが、
    全然グッドデザインではない(営繕責任者の私がいうのだから間違いないです)
    1-2期にいろいろと問題がでてきたのも、デザインが変に凝っていたりとかで
    凝った分資産価値向上とかで値段が上がっているならまだしも・・・ね。

    と思うと、合格をだしすぎという気がしますねぇ・・・・
    マークを金で売る商法なので、あんまり当選も絞れないしでいたしかゆし
    なんでしょうが、モンドセレクションと同じレベルでありがたがるようなもので
    ないことだけは確かな気がします。

コメントを書く

内容に問題なければ、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。
コメントは承認制となっており、許可されたコメントが表示されます。



スムログメンバーへの質問やお便り 詳しくはこちら
スポンサードリンク

最近の記事(マン点)

同じカテゴリのオススメ記事