『都心に住む』トークライブ「TOKYO未来予想五輪後も価値ある街とは?」

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以前のエントリで考古学したとおり、都心マンションについて考察するにあたり、リクルート「都心に住む by SUUMO」(以下「都心に住む」)は避けて通れませんね。

その「都心に住む」がこのほど15周年を迎えたとのこと。

http://www.recruit-sumai.co.jp/press/upload/160926_toshin15th.pdf

発売中の15周年記念号は相当に力が入っていて、マンション好きならこれまで読んだことがなくても必見の仕上がりです(写真、編集長コメントはプレスより)。

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「今回の特集は、これまで積み上げてきた数々の取材の集大成になりました。都心6区においても、人口は2030年をピークに減少に転じると予想されています。都心の資産価値を享受するだけではなく、自らの住まい方で都心の価値を高めていこうという、メッセージ性の強い内容になっています」
『都心に住む』編集長 江原亜弥美

プレスに記載の、『都心に住む』初のトークライブ「TOKYO未来予想五輪後も価値ある街とは?」に参加してきたので遅まきながらレポートします。

プレスより(注:念のため、もう募集していません):

日時:2016年10月7日(金)19:30~21:00(開場19:15)

場所:TSUTAYA TOKYO ROPPONGI 2F 特設イベントスペース(港区六本木6-11-1)

料金:税込500円 1ドリンク付 ※当日アンケートにご協力いただいたお客様に500円分の図書カードを差し上げます。

定員:先着40名様

申込:TSUTAYA TOKYO ROPPONGI ホームページより受付

http://real.tsite.jp/ttr/

内容:最新の不動産マーケットや、五輪後も注目すべき街や住まいの特徴、東京都心の未来について、元東京都副知事の青山佾氏と編集長の江原亜弥美が参加者の皆さまと一緒にディスカッションします。

TSUTAYA TOKYO ROPPONGIの1Fは写真のようにコラボ(以降は撮影禁止のため画像なし)。

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2Fにあがり、スタバコーヒーをもらい特設会場に着席、まわりは若い方が多く30歳代が中心か?

定時に江原編集長の自己紹介からスタート。2009年新卒入社とのことで、R社らしくお若い!

(ちなみにスタッフの「編集」のお名前を見る限り、編集長以外も全員女性のようです)

お相手の青山佾氏は、石原都政第1期(1999-2003)の副知事を務められたということで、まさに「都心に住む」創刊時の都政を知る方ですね。(公式ページ: http://www.aoyamayasushi.org/

本日の話題は次の4つとのこと(細かい文言は異なるかも)。

  1. 地価上昇
  2. ロンドン五輪に学ぶ
  3. 住み心地
  4. 東京の本当の魅力とは?

地価上昇

まずはネタ振りということで、公示地価の上昇から。

本来は「収益還元方式」が適切ながら慣習上「取引事例方式」が主体とのことで、ここで参加者を飽きさせないための三択クエスチョン。この3年間の上昇率トップはどこか?(順不同;メモできていないのでこちらから類推)

・東京都 中央区勝どき3-4-18
・東京都 港区南麻布5-9-2
・東京都 中央区日本橋中洲2-3

昨今の日本橋の高騰をふまえ、日本橋で挙手したところ正解。私が勝手に主張しているSAPIX東京本校近隣最強説がここでも裏づけ?!

ロンドン五輪に学ぶ

NY、ロンドンは移民で人口を増やす方向性で東京都は異なるとのことで、いわゆる「五輪レガシー」をいかに活用するかというお話。

東京オリンピックのレガシーについてはこちら:

https://tokyo2020.jp/jp/games/legacy/

詳細略しますが、ロンドンの場合、もともと五輪会場は移民街で、選手村も低所得層に分譲と、東京とは異なる事情も多いようです。

このセッションの三択は、ロンドン(中心部)において1億で買える平米数。

・60㎡
・49㎡
・34㎡

これも34㎡で挙手したところ正解。

ちなみに60㎡が相対的にお安い東京、49㎡がNYで、マンション建築にさまざまな制約(景観を守るための建築規制は有名ですね)があるロンドンがもっとも高いという現実。

東京では、価格の出たパークコート青山ザ・タワーが坪1千万に迫るので、最上位に近いレベルということですかね。

住み心地

まずハード面を中心に、次の3つの注目エリアが示されました。

A.東京駅周辺
B.築地~湾岸
C.赤坂~虎ノ門~竹芝

Aは言わずと知れた大丸有エリアを中心としますが、神田など含め徒歩圏が意外に広いというお話。

Bは、環二開通により、東雲・有明アリアまで広く捉えるべきとの指摘。

Cは環二(マッカーサー道路)のうちすでに開通済みのトンネル部を含むエリアで、青木先生は(ネーミングセンスはさておき)シャンゼリゼ計画に注目とのこと。

個人的には、虎ノ門ヒルズからの自転車専用道路部分のダメさ加減に絶望しているので、シャンゼリゼ化すれば自転車文化もヨーロッパ的になることを期待します。

いっぽうソフト面は人間関係・コミュニティを指し、青木先生曰く「最後のリスクポイント」とのこと。話題のTBS系「金曜ドラマ砂の塔〜知りすぎた隣人』」のようなマンションが本当にあったら住みたいですか?という問いかけと理解しました。

具体的な取り組みとしては「エリアマネジメント」で、六本木ヒルズのさまざまな活動(たとえば田植え)や、ワテラスソラシティの神輿の担ぎ手などの例が提示されました。(芝浦アイランドもこれに近い活動ですね)

東京の本当の魅力とは?

このあたりからは参加者もまじえたトークになり、参加者からは「なんでもあるところ」「食がなんでもおいしい」などの声が出ました。

最後のQ&Aタイムは、青木先生の本音トークになっていてちょっとここではかけないので省略。(時期的に直接の関係性はないものの、豊洲新市場への想いなども語られていました)

と、まああらためて書いてみて、ライブの面白さを参加していない方に伝えることの難しさを思い知らされました(苦笑)。とはいえ、雑誌として15年の蓄積は伊達ではないので、今後もウォッチを継続したいと思います。「都心に住む」のバックナンバー自体がレガシーとも言えると思いますので、これをネタにトークライブの定例化を望みたいところです。

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湾岸考古学シリーズ:都心×湾岸の推移 前篇

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ABOUTこの記事をかいた人

港区湾岸タワーマンションに在住の計算機技術者(でありたい)。 23区では同エリアしか居住経験がなく、いまも湾岸エリアで評判のMRは見に行っています。 自分の新築リノベーション経験を振り返りつつ、主に湾岸を中心に常に変化し続ける街の情報などを追うことで、次のリノベーションへのヒントを得ようという目論みです。

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