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マンションコミュニティの皆々様方、ごきげんよう。不動産業界に身を置くDJあかいと申します。 この度、スムログという多くの人の目に触れる晴れの舞台をいただきましたので、普段のブログと一味違った学びのある記事を発信していきたいと思います。

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DJあかいのマンション傑作選その1「コープ・オリンピア」前編



不定期連載で「マンション傑作選」と題して私DJあかいがゴリ押ししていきたいくらい好きなマンションを取り上げていくコーナーをやっていきたいと思います。他の方がいろいろ隣接するような企画をやられている中に入り込んでいくのは恐縮ではありますが、切り口の違いや注目する点の違い等でもって「DJあかいの記事はまた一味違う」と思っていただけるように書いていきたいと思います。

原宿駅前の風景
原宿駅前の風景


(画像はクリックで拡大します)
さて、これはある日の原宿駅前のワンショットですが、ここで注目して欲しいのは板野友美の脱毛広告ではなく正面の黒い建物です。

コープオリンピア(神宮橋交差点から)
コープオリンピア(神宮橋交差点から)


原宿に行った人なら一度は目にしているであろうこの建物がマンション黎明期を代表する傑作、コープ・オリンピアです。1965年に竣工したこのマンションは、前年に行われたオリンピックにちなんでその名がつけられました。ちなみにコープの方は生活協同組合ではなく、東京コープ販売という分譲会社の名前から来ています。さて、この東京コープ販売の創業者・宮田慶三郎という人はとてもおもしろい人で、歯科医、医学者として活動する中で、アメリカの学会に参加した際にアメリカと日本の住宅事情の格差に衝撃を受け、帰国後マンション分譲事業に乗り出すという昭和感ある大物というか今ではなかなかいないタイプの人物です。このコープ・オリンピアは東京コープ販売の分譲事業の中でもフラッグシッププロジェクトと言ってよい、立地・規模・総工費ともに最大級のものでした。施工は清水建設で、表参道の並木との調和をはかったデザインになっています。

コープオリンピア(表参道側から)
コープオリンピア(表参道側から)


表参道側から離れて裏手側を見てみましょう。裏手は平置き駐車場になっています。

コープオリンピア(駐車場側)
コープオリンピア(駐車場側)


コープオリンピアの看板が往年のホテルっぽいですね。ところでこの外観を見て何かを思い出しませんでしたか?私は思い出しました。

ホテルオークラ旧本館(TOKYOビル景より)
ホテルオークラ旧本館(TOKYOビル景より)


昨年惜しまれつつその役目を終えたホテルオークラ本館です。似てるでしょ?ホテルオークラ本館は大成建設施工なので直接の関係はないでしょうが、オークラは1962年竣工なのでその年代の流行りだったのかもしれません。




ホテルオークラとの比較は一旦横に置くとしても、コープ・オリンピアは昨今の分譲マンションで枕詞的に使われるような「ホテルライク」というレベルではなく、本当の意味でホテルそのものを目指して作られたマンションでした。
それはすなわち次のようなものでした。
1.24時間フロントサービス(なので郵便受けがありません)
2.各部屋に電話設置
3.部屋にバルコニーも洗濯機もなし
4.ホテルタイプの洋式バストイレ
5.屋上にはプール

コープオリンピア写真(マンション暮らしのフォーシーズンより)
コープオリンピア写真(マンション暮らしのフォーシーズンより)


ホテルにいるかのような暮らしができる、それは当時の日本人にとって夢のようなことでした。海外がまだまだ今よりずっと遠かった時代、アメリカ的なものやライフスタイルは人々の憧れの対象でした。マクドナルドや東京ディズニーランドが入ってきた際、熱狂的に支持されたのもアメリカ的なものへの憧れが強かったことを抜きには語れないでしょう。(そしてアメリカ的なものが当たり前になった現在、これまでとは違った価値が求められるようになったのです。マックの苦境は原田氏やカサノヴァ氏個人に帰せられる問題ではありません)
さて今回はこれくらいにして、次回以降はコープ・オリンピアが唯一無二となってしまった理由やコープ・オリンピアの現在について語っていけたらと思っています。

続きはこちら⇒DJあかいのマンション傑作選その2「コープ・オリンピア」中編


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